「ChatGPTをブログに活かしたいけど、具体的にどうすれば良いかわからない……」と思っていませんか?
ChatGPTは便利ツールな一方で、指示出し(プロンプト)が難しいのがデメリットですよね。
そこで本記事では、ChatGPTをブログ運営に活かしたい人に向けて、ブログ活用術を10個紹介します。
そのまま使えるプロンプトも記載しているので、ぜひ活用してください。
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ChatGPTのプロンプトとは?
プロンプトとは、ChatGPTへの命令文です。
ChatGPTはブログ、プログラミング、タスク整理など、いろいろな使い方ができますが、プロンプトによって出力の質が変わります。
【プロンプトの悪い例と良い例】
悪い例 | 良い例 |
---|---|
・こんにちは →なにをして欲しいのかよくわからない | ・東京でおすすめの観光スポットを教えてください →何を教えて欲しいのかわかる |
・何か話してください →「何か」の抽象度が高い | ・20代、1人暮らし、男子大学生の一般的な趣味は? →条件を伝えているので出力しやすい |
・僕の趣味を教えてください →「僕」がどんな人かわからない | ・TOEIC200点を800点にするための具体的な学習方法を教えてください →今の状況と実現したい未来がわかりやすい |
ChatGPTを最大限活用するためには、精度の高いプロンプトが必須です。
ChatGPTをブログで活用するときのポイント5つ
本記事で紹介するプロンプトを利用するまえに、以下5つのポイントをおさえておきましょう。
- プロンプトは具体的にする
- ChatGPT-4をなるべく活用する
- 出力が止まったら「続き」と入力する
- 記事にそのまま使わない
- 情報の真偽を確認する
1. プロンプトは具体的にする
プロンプトが抽象的だと出力文も抽象的になってしまうため、ブログに活用できない文章になってしまいます。
プロンプトは、
- ChatGPTが何者か(例:あなたはプロの編集者です)
- 何個出力するか(例:3個教えてください)
- どんな制約があるか(例:200文字、ですます調)
などを意識して書きましょう。
なお本記事で紹介するプロンプトは、noteでCXOを務める深津さん(@fladdict)のプロンプトを参考にしています。(参考:YouTube)
深津さんが紹介していたプロンプトは、以下のとおりです。
命令書:
あなたはプロの[編集者]です。
以下の制約条件と入力文をもとに、[最高の要約]を出力してください。
指示書:
・[文字数は300字程度]
・[小学生にもわかりやすく]
・[重要なキーワードを取り残さない]
・[文章を簡潔に]
入力文:
[ここに入力文章]
2. ChatGPT-4をなるべく活用する
現在無料で利用できるChatGPTは、ChatGPT-3.5と呼ばれています。
そして2022年3月にChatGPT-3.5の後継モデルとして発表されたのがChatGPT-4です。
ChatGPT-4は$20(約2,700円)かかりますが、精度の高い文章を出力してくれるため、記事執筆のさらなる効率化を期待できます。
ChatGPT-3.5とChatGPT-4.0について、同様の指示をした結果は以下のとおりです。
【プロンプト内容】
# 命令書
あなたは、プロの編集者です。以下の制約条件をもとに、ブログ記事のアイデアを10個出してください。
# 制約条件
・ブログのテーマとターゲットに従ってアイデアを出す。
・各アイデアごとに、SEOに強い検索キーワードを「」で入力する。
#ブログのテーマ
・ブログ運営の方法
#ターゲット
・収益化したブログ初心者
# 出力文:
ChatGPT-4のほうが、提案するキーワードの質が高いことがわかります。
現行のChatGPT-3.5でも十分活用できますが、出力情報に不満がある場合は、ChatGPT-4を利用しましょう。
3. 出力が止まった場合は「続き」と入力する
ChatGPTは出力文字数に制限があるため、途中で出力が終わってしまうケースもあります。
その場合は、「続き」と入力しましょう。
途切れた文章に続く内容を出力してくれます。
ちなみに出力した文章について、下記のような要求もおすすめです。
- 出力した文章がわかりにくい→「もっとわかりやすくして」
- もっとアイデアが欲しい→「あと○個アイデアをちょうだい」
- 文章の要点を知りたい→「この文章の要点を箇条書きで教えて」
出力した結果だけで終わらせず、出力結果から会話を続けると、より精度の高い出力を期待できます。
4. 記事にそのまま使わない
ChatGPTは強力なツールですが、出力されたものは「アイデア」であることを意識しましょう。
たとえば記事のタイトルを10個出してもらった場合も、SEOで上位にするためにはタイトル名が甘い場合が多いです。(キーワードが左詰めになっていない、など)
また記事の内容についても、抽象度が高かったり、内容が重複していたりと、文章の質が高いわけではありません。
ChatGPTが出力したものは必ず目を通し、文章を再編集するようにしましょう。
5. 情報の真偽を確認する
ChatGPTは平気で嘘をついてきます。
ChatGPTは2021年9月までの情報しかなく、最新情報を提供できないからです。
2021年9月までの情報だとしても、ChatGPTがカバーできていない領域は広いため、情報を信じすぎないようにしましょう。
【ChatGPTが特に苦手な領域】
- 有名人の情報
- 時事(最新のニュースなど)
- 専門的な知識(医学、金融など)
ChatGPTに聞いて返ってきたものを採用する場合は、情報の真偽を確かめることをおすすめします。
ChatGPTのブログ活用術10選【プロンプト付】
それでは具体的にChatGPTをブログで活用する方法を10個紹介します。
それぞれプロンプトまで記載しているので、ぜひ利用してみてください。
- 記事のネタ出し
- タイトルの提案
- 想定読者の提案
- ニーズの分析
- 記事構成案の作成
- リード文の作成
- メタディスクリプションの作成
- よくある質問の提案
- 単語の説明
- 文章表現の言い換え
1. 記事のネタ出し
ブログのテーマとターゲットを指定することで、アイデアとSEOキーワードを提案してくれます。
SEOキーワードは別途キーワード調査が必要ですが、キーワード候補としては十分活用できます。
ターゲットの抽象度を調整することで、提案されるアイデアも変わります。
【ターゲットの抽象度の調節の例】
- 「ブログ初心者」→「収益化が目的のブログ初心者」
ChatGPTのプロンプトは以下のとおりです。ブログのテーマとターゲットを記載して利用してください。
#命令書
あなたは、プロの編集者です。以下の制約条件をもとに、ブログ記事のアイデアを10個出してください。
#制約条件
・ブログのテーマとターゲットに従ってアイデアを出す。
・各アイデアごとに、SEOに強い検索キーワードを「」で入力する。
#ブログのテーマ
・〇〇
#ターゲット
・〇〇
# 出力文:
2. タイトルの提案
記事のタイトルは、検索順位やクリック率を左右する重要な要素です。
PCの場合、ブログのタイトルは32文字程度しか検索結果に表示されないため、32文字以内にすることを推奨されています。
また、人は左から右に文章を読むため、タイトルに含めるキーワードは左詰めが一般的です。
それらを制約条件に加えてプロンプトにしたものが、下記です。
# 命令書
あなたは、プロの編集者です。以下の制約条件をもとに、最強のタイトルを5つ教えてください。
# 制約条件
・32文字前後
・SEOに強いタイトル
・検索キーワードをタイトルの前半に含める
# 検索キーワード:
・「〇〇 〇〇」
# 出力文:
3. 想定読者の提案
これから作る記事を誰に向けて作るべきか、想定読者を提案してくれます。
ブログは想定読者を決めることで、
- どんな悩みを持っているか
- どの程度専門知識の補足が必要か
- ほかにどんな疑問を持ちそうか
などを考えることができ、より魅力的な記事にできます。
プロンプトは以下のとおりです。
# 命令書
あなたは、プロの編集者です。以下の制約条件をもとに、記事の読者像を教えてください。
# 制約条件
・検索キーワードを参照する
・性別を必ず出力する(不明は禁止)
・年齢を出力する
・検索したきっかけを出力する
・性格を出力する
・出力方法は箇条書き
・箇条書きのあとに考察も記載
# 検索キーワード:
・「〇〇 〇〇」
# 出力文:
想定読者を考えるときは、性別や年齢、性格を加えると具体的な読者像が浮かびやすいため、それらを制約条件に加えました。
また箇条書きと考察の両方を出力させるのは、
- 箇条書き:ほかのプロンプトでターゲットを記載するときに流用しやすいため
- 考察:想定読者の詳細な情報を知るため
という理由からです。
4. ニーズの分析
記事の顕在ニーズと潜在ニーズを、検索キーワードと読者像をもとに提案してくれます。
そもそも顕在ニーズと潜在ニーズとは、
- 顕在ニーズ:読者が自覚している求めている情報
- 潜在ニーズ:読者自身も自覚していない潜在的に求めている情報
というものです。
潜在ニーズを掘り出すことは競合記事との差別化に繋がるため、必ず考えるべき点です。
本来潜在ニーズは、インタビューやブレインストーミングで洗い出します。
しかしChatGPTを活用すれば、簡単に潜在ニーズを提案してくれます。
プロンプトは以下のとおりです。
# 命令書:
あなたは、プロの編集者です。以下の制約条件をもとに、最高の顕在ニーズと最高の潜在ニーズを教えてください。
# 制約条件:
・それぞれ3つ以上箇条書きで出力する
・検索キーワードを参照する
# 検索キーワード:
・「〇〇 〇〇」
# 出力文:
検索キーワードだけでも出力は可能ですが、『3. 想定読者の提案』の箇条書きリストを流用すれば、より精度の高いニーズを導き出すことができます。
読者像を加えたプロンプトは以下のとおりです。
# 命令書:
あなたは、プロの編集者です。以下の制約条件をもとに、最高の顕在ニーズと最高の潜在ニーズを教えてください。
# 制約条件:
・それぞれ3つ以上箇条書きで出力する
・検索キーワードを参照する
・読者像を参照する
# 検索キーワード:
・「〇〇 〇〇」
#読者像:
・〇〇
・〇〇
# 出力文:
5. 記事構成案の作成
構成案は記事の設計図であり、執筆前に作っておくことで、
- SEO対策した記事を作りやすくなる
- 執筆時に迷うことなく書ける
- 全体の流れに違和感がないか確認できる
などのメリットがあります。
SEO対策で検索上位を狙うなら記事構成案は必須ですが、ChatGPTを活用することでアイデアを提案してくれます。
プロンプトは以下のとおりです。
# 命令書:
あなたは、プロの編集者です。以下の制約条件をもとに、検索キーワードで1位を確実に取れる最高の記事構成案を教えてください。
# 制約条件:
・出力の際は<h2>と<h3>を活用する
# 検索キーワード:
・「〇〇 〇〇」
# 出力文:
ちなみに読者像やニーズの参照を条件に加えることで、より精度の高い構成案を作ることができます。
読者像やニーズを加える場合は、下記のように入力しましょう。
# 命令書:
あなたは、プロの編集者です。以下の制約条件をもとに、検索キーワードで1位を確実に取れる最高の記事構成案を教えてください。
# 制約条件:
・出力の際は<h2>と<h3>を活用する
・読者像を参照する
・ニーズを参照する
# 検索キーワード:
・「〇〇 〇〇」
#読者像
・〇〇
・〇〇
#ニーズ
・〇〇
・〇〇
・〇〇
# 出力文:
読者像やニーズを書きすぎると構成案にまとまりがなくなるので、それぞれ3つまでに絞るのがおすすめです。
6. リード文の作成
リード文は、読者が記事を読むべきか決める重要な要素です。
リード文の作成は、『6. 記事構成案の作成』を利用すれば魅力的な文章を作ることが可能です。
制約条件では、
- 300文字以内
- 読者の悩みへ共感すること
- この記事で解決できること
を加えて、出力しましょう。
具体的なプロンプトは以下のとおりです。
# 命令書:
あなたは、プロの編集者です。以下の制約条件をもとに、続きが読みたくなる最高のリード文を教えてください。
# 制約条件:
・300文字以内で出力する
・読者の悩みへの共感を意識する
・悩みを解決できることを伝える
・記事の構成案を参照する
# 記事の構成案:
# 出力文:
7. メタディスクリプションの作成
メタディスクリプションは、検索結果で記事タイトルが表示されたとき、記事の下に記載される概要のことです。
メタディスクリプションを設定することで、読者に記事の魅力を効果的に伝えることができ、記事のクリック率上昇につながります。
メタディスクリプションは120文字前後表示されることが一般的なので、プロンプトの条件に加えましょう。
また、『6. 記事構成案の作成』で出力された構成案を利用すると、メタディスクリプションの質が高まります。
具体的なプロンプトは以下のとおりです。
# 命令書:
あなたは、プロの編集者です。以下の制約条件をもとに、確実にクリックする最高のメタディスクリプションを教えてください。
# 制約条件:
・ディスクリプションは120文字前後
・文字数も記載する
・記事の構成案を参照する
# 記事の構成案:
# 出力文:
8. よくある質問の提案
よくある質問は、読者の満足度を上げる要素として重要です。
読者が「そういえばこういうことも知りたかったな……」と思う要素を含めることで、SEOの評価も上がります。
またこちらも『6. 記事構成案の作成』で出力された構成案を利用すると、出力の質が高まります。
プロンプトは以下のとおりです。
# 命令書:
あなたは、プロの編集者です。以下の制約条件をもとに、記事構成案の最後に加えるべき「よくある質問」の内容を3つ教えてください。
# 制約条件:
・検索キーワードを参照する
・記事の構成案を参照する
#検索キーワード:
・「〇〇 〇〇」
# 記事の構成案:
# 出力文:
9. 単語の説明
記事を書くときは、できるだけ専門用語を使わず、誰でも理解できるような文章表現が重要です。
専門用語の多い文章は記事離脱の原因となり、SEOの評価も下げてしまいます。
誰でも理解できる文章を作りたい場合も、ChatGPTが役立ちます。
専門用語について、ChatGPTに「小学生でもわかるように」と命令すれば、咀嚼した文章を出力可能です。
ただしChatGPTの情報は2021年9月までの情報であり、最新情報の出力はできないため、注意しましょう。
プロンプトは以下のとおりです。
# 命令書:
あなたは、プロのライターです。以下の単語を、小学生でもわかる最高の説明をしてください。
#単語:
・〇〇
# 出力文:
ちなみに出力された文章が難解な場合は、「もっとわかりやすく」と伝えることで、よりわかりやすい文章を出力してくれます。
10. 文章表現の言い換え
記事執筆中に、「なんかこの表現ちょっと違うんだよな……」と思うことはありませんか?
- 同じ語尾が3回以上続く
- 一文が長すぎる
- 主語がわかりにくい
など、さまざまな理由で文章が微妙に感じてしまうことがあるでしょう。
微妙な文章を放置して公開してしまうと、読者の信頼低下や離脱を招いてしまいます。
自分の文章に違和感を感じたときは、ChatGPTを活用しましょう。
プロンプトは以下のとおりです。
# 命令書:
あなたは、プロの編集者です。以下の制約条件をもとに、世界一わかりやすい文章表現を3つ教えてください。
#制約条件:
・「です」「ます」調
・文章を参照
#文章:
# 出力文:
候補を複数出してもらうことで、最適な文章を選びやすくなります。
ChatGPTでブログ運営を効率化させよう!
本記事ではChatGPTのブログ活用術を10個紹介しました。
ChatGPTは使えば使うほどプロンプト作成が上手くなるので、まずは使い慣れましょう!
なおChatGPTで出力された文章をより読みやすい文章にしたい場合は、下記記事をご覧ください。
ブログで読みやすい文章を作るコツを10個紹介しています。