何者かになりたい病だった自分を変えてくれた3つの考え方

・何者かになりたい…
・何者かになりたい憧れが手放せない…

本記事は、上記のような人に向けて書いています。

SNSを見ていると、若いうちから結果を出している人が多くて焦りますよね。

誰かに影響を与えていたり、有名になっていたり。

「自分もいつかは何者かになりたい」という気持ちはよく理解できます。

あおい

私もずっとそういう気持ちがあって、何者かになりたい病でした。

そのため今のあなたの気持ちはよく分かるのですが、「何者かになりたい病」の人は考え方を見直すべきです。

そうしないと、私のように生き方迷子になり、病気になってしまうかもしれないから。

本記事では何者かになりたい全ての人に、何者かになりたい病にかかった私の末路と、何者かになりたい想いから卒業する方法を解説します。

この記事を書いている私のこと
  • 20代後半の会社員
  • 20代中盤でキャリア迷子になり転職を繰り返す
  • 猫と暮らしている
目次

なぜ何者かになりたい病になってしまうのか?

何者かになりたい病の根源は、強い承認欲求にあります。

人は誰しもが「認められたい」「褒められたい」という承認欲求を持っているものです。

その想いが強すぎると何者かになりたい病にかかってしまう、というのが私の考えです。

ではなぜ強い承認欲求が生まれてしまうのか。

その理由としては、以下のようなものが考えられます。

強い承認欲求が生まれる理由

  • 競争心が強いから
  • 心から親しいと思える友人がいないから
  • 幼少期〜思春期のころに認められる経験が少なかったから
  • 周りから注目されることが好きだから
  • どこにでもいる人になりたくないから

全てに当てはまる人もいれば、少しだけ当てはまる人もいるでしょう。

私の場合は、

  • 競争心が強いから
  • 周りから注目されることが好きだから
  • どこにでもいる人になりたくないから

が当てはまります。

良くも悪くも、誰もが有名になれる時代です。

そんな時代で、自分と同世代の人が何倍も良い暮らしをしていたり、街中で声をかけられたりしているのを見ると、「羨ましい。負けたくない」と思うようになりました。

かといって、世の中をどうにかしてやりたい気持ちもないし、秀でた特技もない。

結果として、何者かになりたい病にかかってしまったんです。

あおい

有名人が身近になったからこそ、「何者かになりたい」と思ってしまうんでしょうね。

何者かになりたい病で出た3つの症状

大学生のころに何者かになりたい病にかかった私は、とにかく行動しました。

Twitter、Instagram、YouTube、ブログなど、使えるものは全部使っていろいろな発信をしたんです。

結果的に総フォロワーが1万人以上へ。何者かになるための一歩を踏み出せたような気がしたんですが……。

現実は違いました。

あおい

なぜか心が埋まらない感覚があったんです。

今思えばここでやめておけば良かった。

それでもがむしゃらにやり続けた結果、3つの症状が出てしまいました。

何者かになりたい病の末に出た症状

  • 自分の幸せがわからなくなった
  • 友達関係を軽視してしまった
  • 適応障害を発症した

全員が発症するわけじゃありませんが、「こんなことも起こるんだ」くらいに読んでみてください。

1. 自分の幸せがわからなくなった

最初はフォロワー数が増えて、認知度が上がることが自分の幸せになると考えていました。

あおい

事実、もらえるDM数が増えたり、嬉しいコメントが届いたりすると、自分の承認欲求が満たされる感覚もありました。

しかし次第にその状態にも慣れてきます。そしてもっとフォロワーを増やしたくなるんです。

そうすると以下のような地獄ループに陥ります。

フォロワー数が増える ▶︎ 嬉しい ▶︎ 慣れる ▶︎もっとフォロワー数を増やしたくなる

このループに終わりはなく、いつまでもたっても満たされることがありません。

すると最終的に、なにが自分の幸せかわからなくなりました。

あおい

・フォロワー数や影響力が増えることが幸せなの?
・友達との遊びとか趣味は幸せじゃないの?

のようになり、自分が本当は何をしたいのかわからなくなってしまいました。

2. 友達関係を軽視してしまった

インターネット上の発信活動に追われるあまり、これまでの友達関係を軽視してしまうようになりました。

具体的に言うと、友達からの誘いをほとんど断っていたんです。

「友達と遊んでも生産性がない。遊んでも意味がない」と本気で思ってしました。

あおい

本当に、引くほど最低な考え方です……。

幸い、そのような対応をしても自分から離れていく友達はいなかったですが、当時の行き過ぎた考え方は反省しています。

3. 適応障害を発症した

「何者かになりたい……」

その一心でプライベートを全て発信活動に充てた結果、適応障害を発症しました。

具体的な症状としては、

  • 耳鳴りが止まらない
  • 何も考えられない
  • 突然涙が出る

のような感じです。

当時は本業をしながら、平日5時間、休日8時間くらい発信活動をしていたので、完全に体にガタが来てしまいました。

それから会社を3か月休職して、ようやく何者かになりたい病としっかり向き合うと思ったんです。

あおい

今では、体がサインを出してくれたことを感謝しています。

何者かになりたい病を治すために役立った3つの考え方

3か月の休職期間ではとにかくいろいろな本や記事を読み、結果的に何者かになりたい病を治すことができました。

何者かになりたい病を治す過程で、役立った考え方は3つあります。

何者かになりたい病を治すときに役立った考え方

  • 「すでに自分は何者かになっている」と理解する
  • 認められる場所は固有の世界にある
  • 自分なりの幸せを分析する

順番に解説します。

1. 「すでに自分は何者かになっている」と理解する

「何者かになりたい」と努力をしていた自分ですが、すでに何者かになっているという考えに至りました。

先述したとおり、そもそも「何者かになりたい」とは強い承認欲求から生まれるものです。

強い承認欲求とは、言い換えれば誰かに何か影響を与えたい状況とも言えます。

そしてここが大事なんですが、僕たちは生まれただけで誰かに何か影響を与えることができているんです。

あおい

つまり、すでに何者かになっているわけです。

この気づきを得たきっかけは、コテンラジオの『社会に最も影響を与えるのは「行為」以上に「存在」である』という動画でした。

歴史から現代の生き方のヒントを得るコンセプトで放送されているコテンラジオですが、この放送では「人は生きているだけで99%の目的を達成している」と伝えています。

詳しくは放送を聴いてほしいのですが、要するに「人は存在するだけで、誰かに何かしらの影響を与えている」という意味なんです。

◾️私にとっての兄は、まさに存在するだけで影響を与えていた

自分の人生を振り返ってみると、私の兄は存在するだけで私に影響を与えていました。

兄は高校生のころに勉強の手を抜いた結果、浪人することになりました。

私はそんな兄を見ていて、「勉強をしないとこんなきつい浪人生活を送らなきゃいけないんだ」と理解し、必死に勉強をしたんです。

このとき、「俺みたいにならないように勉強しろよ」と兄が僕に言ったわけではありません。

ただ僕が兄の生き方から影響を受け、「浪人しないように勉強をしよう」と思ったんです。

兄は僕にそんな影響を与えたなんて、これっぽっちも思っていないでしょう。

あなたにもこんな経験がありませんか?

私たちは誰かから勝手に影響を受け、勝手に影響を与えています。

あおい

誰かにとっては何者かになっているんです。
私も、そしてあなたも。

冒頭で私は何者かになりたい理由として、「どこにでもいる人になりたくないから」と言いました。

でも今ならわかります。

「どこにでもいる人」なんていないし、「どこにでもいる人」に見える人もその人にしかできない価値によって、誰かに影響を与えているんです。

たしかにインフルエンサーのようになれば、多くの人に影響を与えられるでしょう。

でもその影響力は永続的ではないし、身近な人から受ける影響のほうが強いことが多いです。

あおい

私であれば、「浪人したくないなら、高校でしっかり勉強したほうがいい」と本やYouTubeを通して言われるより、兄の存在のほうがよっぽど影響力がありました。

「自分はすでに誰かの何者かになっている」という事実に気づいたとき、短期的な目線で多くの人に影響を与えることに意味はないんだと思いました。

2. 認められる場所は固有の世界にある

この考えは、記事『「何者かになりたい」と焦るあなたへ』を読んで得ました。

本記事の言葉を引用すると、世界には「普遍」と「固有」の2つの見方があります。

それぞれの特徴は以下のとおりです。

  • 普遍の世界:誰でもその価値がわかる世界。フォロワー数や営業成績などで、その人のすごさがわかる。
  • 固有の世界:自分だけが価値を理解できる世界。数値上では測れないつながりがある。

普遍の世界では、わかりやすい価値基準で自分や相手を判断します。

わかりやすいぶん、誰が見てもその凄さを理解しやすいのですが、その数値が落ちた瞬間に評価も下がってしまいます。

たとえば有名なインフルエンサーが炎上して、チャンネル登録者数が100万から80万になったら、その人の価値まで下がったような気がしてしまいませんか?

一方で固有の世界では、自分だけがその価値を理解できます。

固有の世界では数値で測ることができず、良いから良いんだ」「大切だから大切なんだ」という理屈では説明できない状態も通用します。

たとえば私にとって友人Aは、私が悩んだときに親身に相談に乗ってくれる信頼できる人です。

その評価は友人Aのフォロワー数が減ろうが、会社をクビになろうが変わりません。

そう。この考えに至ったとき私が認められるべき場所は固有の世界だと気づきました。

何者かになりたい病から友人関係を軽視してしまったにも関わらず、私の適応障害を心配して多くの友人が連絡をくれました。

彼らと私は固有の世界で、しっかりと価値を理解しあっていたんです。

どこの誰かもわからない人に普遍の価値観で評価されても、その評価は一時的なものになります。

そうではなくて、なにがあっても揺るぎない価値が残り続ける固有の世界で僕は認められる努力をすべきだと気づきました。

3. 自分なりの幸せを分析する

私は「何者かになれば幸せになれる」と勘違いしていました。

「きっと有名になれれば幸せになれる」と思っていたんです。

でも何者かになるレースは終わりがなく、いつまでたっても満たされない状態でした。

そこで気づいたのが、「幸せを他人の評価から求めてはいけない」ということです。

有名になることが幸せとは、

たくさんの人から認められること=幸せ

と意味になります。

しかし他人の評価はコントロールできないですし、どこの誰かもわからない人からの評価は一瞬でなくなります。

大事なのは、自分から幸せを感じにいくこと。

そう思っていろいろと行動をしていると、

  • 友達とお酒を飲みながらバカ話をすること
  • サウナに行ってととのうこと
  • 読書をして新しい発見を得ること

などに自分が幸せを感じると気づけました。

あおい

これまでの自分は幸せを探す努力をサボっていましたね。

何者かになりたい病の間の努力はムダじゃなかった

こうして何者かになりたい病を克服した私ですが、何者かになりたい間で努力をしたことは無駄じゃなかったと思います。

何者かになりたい過程で、

  • Webマーケティング
  • SNSマーケティング
  • ライティング
  • 動画編集

など、さまざまなスキルが身についたからです。

でも今まさに、何者かになりたい病にかかっている状態ならば、すぐに治したほうが良いと思います。

なぜなら漠然とした目標は達成がしづらいし、私みたいに生き方に迷ってしまうからです。

ブログやSNSなど何かしらに挑戦したい(もしくはしている)ならば、しっかりと目的を意識しましょう。

具体的な目的は、

  • 副業収入で月5万円を得るため
  • 自分の発信を通じて〇〇な人に△△な考え方を伝えたいから

などが該当します。

自分がなんのためにやっているのかわからない場合は、自己分析がおすすめです。

自己分析をすることで、

  • 自分の人生の目標
  • 進むべきキャリアの方向性
  • 自分が本当にしたいこと

などが見えてきます。

自己分析のやり方がわからない方は、ポジウィルキャリアをおすすめします。

ポジウィルキャリアはキャリアカウンセリングができるサービスで、キャリアのプロが相談に乗ってくれます。

ポジウィルキャリアのおすすめポイントは、

  • 転職エージェントではないため、無理に転職させようとしない
  • 「どう生きたいか」をベースにキャリア設計ができる
  • 無料カウンセリングができる

の3点です。

自己分析は1人で黙々とやるよりも、第三者からの意見があるほうが圧倒的に捗るため、ぜひ利用してみてください。

\ 初回カウンセリングが無料/

何者かになりたい病は早めに治そう!

以上、本記事では実体験をもとに何者かになりたい病について解説しました。

何者かになりたい病は、漠然とした憧れから生まれます。

それが悪いものとは言いませんが、たどり着く島がわからず航海をし続けるのは辛いです。

何者かになりたい秒で悩んでいる人は、

  • 自分にとって幸せとはなにか
  • 情報発信するなら、目的はなにか
  • 固有の世界で自分のことを大切にしてくれているのは誰か

などを考えてみましょう。

私のように本当に生き方に迷って病んでしまうまえに、次の一歩を踏み出せることを祈っています。

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