「小説は役に立たない。意味がない。」
このような意見をSNSで目にすることがあります。
そうした意見を目にするたび、「もったいないなぁ」と思うんです。
僕は年間200冊以上小説を読み、それを日々SNSで発信しています。
そのうえで確信しているのが、「小説は間違いなく実生活を豊かにしてくれる」ということです。
もっと小説の良さを知ってほしい……。
そこで本記事では、小説を読もうか迷っている人に向けて、小説を読むメリットについて解説します。メリットだけではなく、デメリットまで解説するので、ぜひ参考にしてくださいね。
「小説を読む暇がない……!」という方には、耳から読書ができる『Audible』がおすすめです。
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結論:小説を読む意味はある
僕は小説を通じて、生活が豊かになった実感があります。
- 小説に書かれた一文に心を動かされた
- 主人公の行動に救われて、自分もがんばろうと思えた
- 今辛いのは自分だけじゃないと思えた
など、小説が明日を生きる糧になった経験は一度や二度ではありません。
それだけではなく、
- 小説の感情表現が文章力向上に役立った
- 語彙力が上がった
など、マインド面だけではなくスキルとして役立った経験もあります。
そのため「小説は意味がない」と断定するのは間違いであると、僕は思います。
小説は読む意味がないと言われる理由3つ
そもそもなぜ小説に意味がないと言われてしまうのか、理由は3つあります。
- 実用的ではないから
- 読んだ小説が合わなかったから
- フィクションだから
1. 実用的ではないから
小説と比較されるものとして、ビジネス書があります。
ビジネス書とは社長や有名人など、世の中で成功した人が書いた仕事術や生き方の本です。
などが、有名なビジネス書としてあります。
ビジネス書は実生活で活かせることをわかりやすく学べるため、それに比べて小説は意味がないと言われることが多いです。
しかし、僕はビジネス書も小説と同じくらい読むのですが、小説とビジネス書は全くジャンルが異なります。
それぞれ別々のメリットがあり、どちらかが優れていて、どちらかが劣っているという問題ではありません。
- 小説:物語を通じて考え方や生き方、感情表現を楽しめる(学べる)
- ビジネス書:実体験を通じて著者が得た仕事術や生き方をわかりやすく学べる
という特徴があるため、ビジネス書があるから小説は役立たないということにはなりません。
2. 読んだ小説が合わなかったから
たまたま選んだ小説が合わず、「小説なんてつまらない。意味がない。」と結論づけてしまうケースもあります。
しかし小説は、恋愛、ミステリー、生き方、SFなど多種多様です。
自分に合う小説が必ず存在するため、数冊読んで「小説は意味ない」とするのは時期尚早でしょう。
以前微妙だと感じた小説が、読み返したら心に響くこともあります。
自分の心の状態にあわせて小説を選べば、自分にとって意味のある小説に必ず出会えるでしょう。
3. フィクションだから
小説はノンフィクションもありますが、一般的にはフィクションが多いです。
よって、「現実に起こっていないことだから知っても意味がない」と思う人もいます。
しかしそれで小説を否定してしまったら、マンガやドラマ、映画なども否定することになります。
- マンガを読んで胸が熱くなった
- ドラマを見て心が震えた
- 映画を見て明日もがんばろうと思えた
など感じたことがあるのに、小説だけ違うのは理由にならないはずです。
フィクションでもノンフィクションでも、心を揺さぶることはあります。
小説を読むメリット4つ
続いて、年間200冊以上の小説を読んで感じたメリットを4つ紹介します。
- 知識が自然とインプットされる
- 感情表現が豊かになる
- ストレス解消になる
- お金がかかりにくい
1. 知識が自然とインプットされる
- 学校で習ったけど忘れた歴史
- 行ったことない地方や国の文化
- 自分が知らない職業のリアルな話
など、小説を読んでいると知識が自然とインプットされていきます。
勉強をして覚えるのではなく、物語を通じて理解することで記憶にも残りやすいです。
そうやって覚えたことは、会話のネタやブログの引き出しにもなり、生活に役立っています。
2. 感情表現が豊かになる
「嬉しい」「悲しい」ではなく、もっと細かい自分の感情を理解したいときに小説が役立ちます。
小説は文章だけで登場人物の感情を説明しています。
たとえば「嬉しい」という感情も、
- 胸が高鳴る
- 喜びを噛み締める
- 自由で開放的な気持ちになる
など、いろいろな表現方法があります。
このような表現方法を知ることで、自分の感情表現も上手くなります。
感情表現が上手くなると、SNSの投稿やブログでも表現がうまくなり、より共感してもらえるようになるでしょう。
3. ストレス解消になる
- 今悩んでいるのは自分だけじゃないんだ
- こんなにも辛い経験を乗り越えた人がいるんだ
など、小説を読むことで世界に没入でき、気持ちが救われる瞬間があります。
たとえフィクションだとしても、現実世界で起こり得る物語が多いのが小説です。
自分と同じ境遇の人の物語に助けられたり、自分とは全く違う世界で努力している人に鼓舞してもらえたりすることで、結果的にストレス解消になるでしょう。
4. お金がかかりにくい
小説はほかの趣味に比べて、圧倒的にお金のかからない趣味です。
まず図書館で本を借りれば、無料で楽しむことができます。
またブックオフのように古本屋に行けば、数百円で文庫本も買うことができるでしょう。
最近では「Kindle Unlimited」のような月額1,000円で読み放題のサービスもあります。カフェ2回分くらいのお金で数千冊の小説が楽しめるは、ほかのサブスクに比べてもコスパが良いと言えます。
小説を読むデメリットは1つだけ
1. ハズレを読んだときの時間の浪費感
小説を読んだあとに、「あぁ、これは微妙だったなぁ」となると時間の浪費感がすごいです。
ただしこれは、
- 映画
- ゲーム
- ドラマ
などあらゆる趣味で言えることです。
小説に限った話ではないと思います。
絶対に後悔しないおすすめ小説5選
「小説選びに失敗したくない……」という人に向けて、年間200冊以上小説を読んでいる僕が、後悔しない小説を5つ紹介します。
絶対に後悔しない小説5選
- 夢をかなえるゾウ
- 汝、星のごとく
- ライオンのおやつ
- 悪意
- 本日は、お日柄もよく
1. 夢をかなえるゾウ
- やる気を出したい
- 笑える小説が読みたい
- 小説初心者である
「おすすめの小説なに?」と聞かれたら、僕が最初におすすめする1冊です。
主人公は夢も金もないサラリーマン。そこに夢をかなえるゾウ「ガネーシャ」が現れます。
ガネーシャの教えを聞くことで夢が叶えられると思った主人公。しかし、
- 靴を磨け
- コンビニで募金しろ
- 人を笑かせ
など教えは変なものばかり。
しかし教えの本質をガネーシャに教えてもらうことで、「夢を叶えるとは何か」を主人公は見出します。
スルスル読める本なので、小説初心者にはおすすめです。
読み放題サービス「Kindle Unlimited」の対象なので、初月無料でKindle Unlimitedに登録して読書するのもおすすめです。(初月で解約すればお金はかかりません)
また読むのが苦手な方はオーディオブックサービス「Audible」の対象にもなっているので、こちらを初月無料で聴くのも良いでしょう。
2. 汝、星のごとく
- 感動したい人
- 美しい表現に触れたい人
- 恋愛系が好きな人
2023年本屋対象を受容した作品です。
舞台は瀬戸内の島。
主人公である高校生男女2人は、それぞれ親の浮気や恋愛に悩まされています。
そんな複雑な家庭環境が重なったこともあり、惹かれ合う2人。
ただお互いに成長するにつれ、「好き」という感情だけでは上手くいかなくなり……。
注目すべきは繊細な感情表現と感動のエンディングです。恋愛系や感動系が好きな人は絶対にハマります。
こちらは聴き放題の「Audible」の対象となっています。読むのが苦手な方や、費用を抑えて楽しみたい方はおすすめです。
3. ライオンのおやつ
- 生きるのに疲れてしまった人
- 優しい文章を読みたい人
- 感動系を求めている人
舞台は瀬戸内に浮かぶレモン島。
若くして余命を告げられた主人公は、残りの人生を延命措置をしないホスピスで暮らすことにします。
「死を受け入れ、せめて最後は自分の生きたいように生きる」
そう決めた主人公が、1日を丁寧に丁寧に暮らした日々を描いた1作です。
生きるとは何か、そして死ぬとは何か。
ラストは涙なしに読むことができません。
物語を通じて悪い人や嫌な人は一切出てこず、主人公の残りの人生が短いことだけにフォーカスして描かれた1作です。
自分の人生観が変わるような1冊なので、生き方に迷っている人はぜひ一度読んでみてください。
4. 悪意
- ミステリー系が好き
- どんでん返しが読みたい
- 東野圭吾作品に興味がある
「人気作家が殺害された」から物語は始まります。
そして、犯人として浮かび上がったのは作家の親友でした。
なぜ親友は彼を殺してしまったのか。
捜査を進めるにつれ、とんでもない真相が明らかに……。
個人的に東野圭吾作品で、1、2位を争うほど好きな作品です。
ミステリー小説の王道とは外れた作品で、タイトル回収が秀逸すぎます。
5. 本日は、お日柄もよく
- 感動系が好き
- 自分とは違う職種の仕事を知りたい
- 言葉の奥深さを知りたい
物語は、結婚式の披露宴から始まります。
新郎のことがずっと好きだった主人公は最悪の気分で結婚式に参加することに。
しかしそこで聞いたスピーチがあまりにも感動的で、主人公はスピーチに魅せられます。
主人公はスピーチをしていた方が有名スピーチライターであることを知り、そのまま弟子入りすることになり……。
日本では珍しい「スピーチライター」の仕事について知れる一冊です。
言葉やスピーチの奥深さを知りたいのなら、間違いないと思います。
小説を読んで心豊かになろう!
以上、今回は小説の読む意味や面白さについて解説しました。
僕自身は小説を読むことで、
- 歴史や文化などの知識が自然とインプットされた
- 感情表現が豊かになった
- ストレス解消になった
など、さまざまな良いことがありました。
小説は自分の人生を豊かにしてくれる趣味の一つです。
何を読むべきか迷っている人は「後悔しない小説5選」から選んでみてくださいね。
また、「どうしても読むのが苦手……」という方は、”聴く”選択肢もあります。
僕の友人は小説を聴くことでハマり、今では読書家になってしまいました(笑)
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本記事で紹介した『夢をかなえるゾウ』や『汝、星のごとく』なども対象作品となるため、ぜひこの機会に聴いてみてください。