大学生の醍醐味といえば、アルバイトでしょう。
「せっかくの大学生活。時間もあるし、飲食店や塾でアルバイトをしよう」と思う人も多いんじゃないでしょうか。
その発想ちょっとまってくだい!
僕は大学4年間を飲食店のアルバイトに費やしてしまい、後悔しました。
大学生がお金を稼ぐ手段として、もっと社会人として重宝されるスキルを磨きながらできることはたくさんあります。
あとから後悔しないためにも、ぜひ本記事を参考にしてください。
アルバイトが時間の無駄となる理由3つ
1. 社会人で役立つスキルが少ないから
社会人として役立つスキルは、
- 論理的思考力
- 主体性
- コミュニケーション能力
- プレゼン力
- ITスキル
などになります。
これらのスキルを、アルバイトで身につけるのはかなり難易度が高いです。
「飲食をやっていればコミュニケーション能力が身に付くのではないか?」と思うかもしれませんが、社会人で必要なコミュニケーション能力は、人見知りせず話す力ではありません。
相手の要望をヒアリングしたり、適切な提案をするのがコミュニケーション能力です。
このようなコミュニケーション能力を、飲食店のお客さんとの間で身につけることはできません。
またコミュニケーション以外のスキルに関しても、飲食や塾講師、引っ越しなどのアルバイトで身につけるのは難しいでしょう。
2. 誰でもできてしまうから
最近では「タイミー」などを利用することで、スキマ時間でバイトをすることができます。
これは裏を返せば、アルバイトは誰でもできてしまうことを意味します。
社会に出ると痛感しますが、社会は希少性の高い人材を重宝します。
誰でもできるではなく、「あなたにしかできない」のほうが需要が高くなり、引く手数多となるんです。
そのためアルバイトのように「誰でもできる」仕事をやり続けても、自分の市場価値を上げることができず、結果として無駄になるケースが多いです。
3. 時給が低いから
先述したとおり、飲食などの一般的なアルバイトは誰でにもできるものが多いです。
そして誰にでもできるものは、時給が低くなってしまう傾向にあります。
たとえば求人サイトの時給を調べてみると、下記のようになっています。
システムエンジニアの仕事は誰にでもできるわけではなく、勉強によって積み上げたスキルが求められます。
そのため時給が飲食に比べて約400円ほど高く、同じ時間でも効率的に稼ぐことができるんです。
【実体験】アルバイトで残るのは「思い出」だけ
僕は大学生活4年間を通して、飲食を中心にアルバイトをしてきました。
同じアルバイト先で続けたこともあって、最終的には時給を1200円まであげることができたのですが、結果として残ったのは「思い出」だけでした。
- クレーマーに必死に対応した思い出
- 忙しい時間をバイト仲間とくぐり抜けた思い出
など、振り返ってみて「あ〜そんなこともあったなぁ」という思い出だけが残っています。
もちろん、昔のバイト仲間と話すときに多少盛り上がることはありますが、それだけです。
ちなみにアルバイトを通じた恋愛を求める人もいますが、結論恋愛はできます。
しかし今はアルバイトで出会いを求めるよりも、「Pairs」のようなマッチングアプリのほうが効率的です。
アルバイトよりも広い世界で相性の良い相手と巡り会えるため、出会いが目的でアルバイトをやるのはおすすめしません。
【社会人でも役立つ】アルバイト以外にやるべきこと
ではアルバイト以外に、膨大な時間を使って大学生は何をすべきなのか。
それは自分にとって、「資産」になる経験です。
飲食アルバイトのように働いた時間だけがお金になるのではなく、
- 長く役立つスキルという「資産」
- 自分が働いていない時間もお金になる「資産」
を大学生のうちに経験したほうが良いでしょう。
それでは自分自身の後悔も含めて、大学生のうちにやるべきことを5つ紹介します。
1. インターンシップ
一番おすすめしたいのは、長期インターンシップの参加です。
長期インターンシップでは、
- 時給制でお金がもらえる
- 社会で必要となるスキルや経験を積める
- 会社で働くとはどういうことか理解できる
など、さまざまなメリットがあります。
さらにインターンシップを通じて学んだ経験は、そのまま就活の軸や面接でも語れる内容になること間違いなしです。
最近では「ReNew」のようなインターンシップに特化したサービスもあります。
「フルリモート」などの条件で検索をすれば、地方学生でもインターンシップを経験できるため、自分にあった仕事を探してみてください。
2. ブログ
趣味としてのブログでも良いのですが、人に読まれるブログを作る経験は莫大な経験値になります。
ブログを通じて、
- 需要のある記事を作るWebマーケティングの知識が身につく
- 働くうえで一生必要な「伝わる」文章力が身につく
- どうすれば収益が発生するのか論理的思考力が身につく
などいろいろなスキルや経験が手に入ります。
基本的にブログは個人で行うため、会社や人に縛られずじっくり自分だけで挑戦したい人はブログが最適です。
ただしブログで稼ぐのは簡単ではありません。僕自身、1年間は全く収益が発生しない状態でした。
収益が発生しない期間は準備期間だと捉え、焦らずじっくりサイトとスキルを育てる意識で行ってみてください。
3. SNSマーケティング
TwitterやInstagram、TikTokなどのSNSマーケティングはこれからも需要を伸ばし続けるでしょう。
もしSNSマーケティングに取り組むのなら、運用代行ではなく、自分自身をブランディングする方法がおすすめです。
現代は「P2C(Prson to Consumer)」という、インフルエンサーが直接商品を売るモデルが流行っています。
下手に企業が広告を打ち出して「PR感」が出るよりも、インフルエンサーが素のまま売るほうが消費者の印象が良い世の中になっているんです。
そのためSNSを駆使して、自分自身をブランディングして、インフルエンサーになる努力をしてみてください。
フォロワー1万以上のマイクロインフルエンサーになれれば、商品紹介などを通して、それだけで生きられる可能性があります。
- 文章が好き→Twitter
- インテリアなどビジュアルが好き→Instagram
- ショート動画が好き→TikTok
のように自分の好きな分野で挑戦してみましょう。もし迷うようだったら、ショート動画がおすすめです。
ショート動画は年々需要が拡大しており、TikTokだけではなくYouTubeやInstagram、Twitterにも使いまわすことができます。
尺の短いショート動画は編集難易度も低いので、ぜひチャレンジしてみてください。
またSNS上での顔出しは、可能なら行いましょう。顔出しをしたほうが、その人自身のファンが付きやすく、どんな発信ジャンルになったも応援してくれるメリットがあります。
顔出しについては、下記記事で詳しく解説しているので、あわせて参考にしてください。
4. 動画編集
- スマホ1台で綺麗な動画が撮影できる
- 通信環境が整備され、自宅じゃなくても高品質な動画が観られる
- 動画はテキストの5,000倍の情報量があると言われている
以上の背景から、ショート動画を中心に、今後ますます動画発信者は増加することが予想されます。
動画発信者の増加に比例して、需要が増加するのが動画編集者です。
インフルエンサーや企業→動画編集者→インフルエンサーや企業が発信
の構図はしばらく続くため、動画編集スキルは長く役立つスキルの資産と言えるでしょう。
初心者で動画編集に自信がない場合は、「デジハリオンラインAdobe マスター講座」がコスパが良いのでおすすめです。
通常、年間77,760円するところが、年間39,980円の講座付きで学ぶことができます。
動画編集の独学は難しく挫折しやすいです。それを通常料金よりも安く、かつプロに学べるのはかなり魅力的でしょう。
5. プログラミング
Webやスマホアプリを中心に、IT業界の市場規模は今後ますます拡大していくことが予想されます。
収入を上げるために必要なのは、成長企業で必要とされるスキルを磨くことです。
そこで今後も間違いなく求められるのが、プログラミングのスキルとなります。
HTML、CSSといったWebページを作る言語だけではなく、PHPやRuby、Pythonなどの需要がある言語を習得することで、IT業界のさまざまな分野で活躍できる人材になります。
プログラミングは適性があるため、誰にでもおすすめできるスキルではありませんが、もし抵抗がないなら間違いなくやったほうが良いです。
『Progate』のような楽しみながらプログラミングを学べるアプリもあるので、気になる方は試してみてくださいね。
目的を考えて時間を有効活用しよう
以上、本記事では大学生がアルバイト以外にやるべき経験について伝えてきました。
いろいろと伝えてきましたが、結局は目的次第だと思います。
もし「飲食業界を知りたい」「飲食店での経験をしてみたい」というのであれば、飲食でのアルバイトも全然アリです。
学生時代の何に重きを置くかは人それぞれですからね。
ただもしも、
- 就活を有利にしたい
- 社会人になっても役立つスキルを身につけたい
- お金を効率的に稼ぎたい
のようなことが目的であるならば、本記事で紹介したアルバイト以外の経験も検討してみてください!