「営業に向いていない」は甘え? 同じ悩みの僕がやってよかったこと

営業が辛い…。
自分って営業に向いていないのかな?
営業に向いていないって考えるのは甘えなのかな?

こんな悩みを解決します。

営業って辛いですよね……。

お客様から怒られたりするし、毎月数字に追われるし……。

僕も営業マンなので、営業の辛さはよく理解しています。

また僕も同じように、「自分も営業に向いていない気がする。でもそれって甘えなのかな?」と悩んだことがあります。

だから、安心してください。

営業の適性で悩むのはあなただけではありません。

現在も僕は営業として働いていますが、その理由は営業に対する考え方を変えたからです。

本記事でお伝えしたいことは以下のこと。

本記事で伝えたいこと

  • 営業が辛い方におすすめの考え方3つ
  • 営業を続けて良かったと思うこと3つ
  • それでも営業が辛い方への対処法3つ

「もう少し営業を頑張ってみようかな」という方にも、「もう営業をやめたい」という方にも、おすすめの記事となっています。

ぜひ参考にしてください。

この記事を書いている私のこと
  • アラサーのサラリーマン
  • 若手のころに何度も営業をやめようと思った
  • 営業歴5年
目次

「営業に向いていない」は甘えではない理由3つ

同じ営業マンとして断言しますが、「営業に向いていない」は全然甘えではありません。

それくらいのキツさと大変さが営業という仕事にはあります。

「営業に向いていない」は甘えではないと考える、営業の辛い要素は3つです。

「営業に向いていない」は甘えではない理由3つ

  • 毎月のノルマがキツいから
  • 人とのやりとりが疲れるから
  • 付帯業務が多いから

順番に解説します。

1. 毎月のノルマがキツいから

営業と切っても切り離せないものがノルマです。

営業は売上を作ってナンボの仕事のため、売上を作るためのノルマが課せられます。

ノルマの辛いところは、毎月ノルマが発生することでしょう。

「よし今月はがんばったからノルマ達成だ……!」

そう思っても、翌月になればノルマはリセットされて、また新しい数字を追わなければいけません。

さらにノルマは数字で表現されるため、仕事の成果を可視化しやすい側面もあります。

そのためどれだけ努力をしたとしても、数字として結果が出ていなければ詰められることも多いです。

数字と向き合い続ける、すなわちノルマと向き合い続ける辛さは営業ならではと言えるでしょう。

2. 人とのやりとりが疲れるから

営業は、社外の人とのやりとりを常に求められます。

セイジ

これが結構辛いんですよね……。

相手が良い人ばかりならマシなのですが、

  • 高圧的に接してくる人
  • 過度な要求をしてくる人
  • 休日でも構わずに連絡してくる人

などが多いのが現実。

さらに、営業は『自分が下、相手が上』という関係になりやすいです。

そういった上下関係を含めて、対人ストレスが多いのが営業の辛いところになります。

3. 付帯業務が多いから

営業は商品を売るのが仕事ですが、売っていればOKというわけではありません。

営業には付帯業務(売る以外の仕事)も多いです。

営業の付帯業務としては、

  • アポイント調整
  • 経費処理
  • プレゼン資料作成
  • クレーム対応
  • 見積作成

などがあります。

セイジ

僕の体感としては、
商談などのメイン業務が2割
そのほかの付帯業務が8割
といった感じです。

営業の付帯業務の多さは残業に直結します。

そのため長時間労働によるストレスが多いのも営業の特徴です。

以上のことを考慮すると、『「営業が自分に向いていない」と考えてしまうのは甘え』とは決して言えません。

※「営業に向いていない」ではなく、「会社に向いていない」場合もある

「転職して別の会社で営業をするようになったら、嘘みたいにやりがいを感じるようになった」と言っている人は少なくありません。

転職してやりがいを感じるようになった人は、営業が合っていなかったのではなく、働いていた会社が合っていなかっただけです。

たとえば、

  • 部署の人が全員夜遅くまで残業している
  • 休日出勤が当たり前になっている
  • 手取りが20万円以下
  • 上司に極端に詰められる

などの場合は会社が合っていない可能性が高いです。

同じ営業でも、世の中にはホワイトに働ける会社がたくさんあります。

僕はその事実を『リクルートエージェント』に相談して気づきました。

自分が営業に向いていないのか、自分が仕事に向いていないのか、どちらかを判断するのは自分だけでは難しいです。

客観的に判断するためにも、一度『リクルートエージェント』で無料相談してみることをおすすめします。

【営業に向いていないは甘え?】営業マンにおすすめの考え方3つ

「営業辛いからやめたい」「営業には絶対に向いていない」と僕も同じように思っていました。

しかし営業に後ろ向きな状況を変えるために様々な本を読んでいくなかで、自分の考え方を少しずつ変えることができました。

考え方が変われば、仕事の取り組み方も変わります。

セイジ

結果的に僕は営業を今でも続けていますし、
「営業を続けてよかった」と思っていますからね。

「自分には営業が向いていないかもしれない。でももう少しここで踏ん張りたい」と思っている営業マンにおすすめの考え方は3つあります。

営業の向き合い方が変わる考え方3つ

  • 仕事だと割り切る
  • 仕事の成果を振り返る
  • 仕事には波があることを知る

順番に解説します。

1. 仕事だと割り切る

「もうこれは仕事だからやるしかないんだ」と割り切ってしまうのが1つ目の考え方です。

SNSやYouTubeを見ると、意識高い系のコンテンツでは以下のような発信がされています。

『仕事は自分の好きなものであるべき』
『やりがいのない仕事はダメだ』
『辛い仕事を続けるべきではない』

たしかに一理あるでしょう。

人生100年時代と言われるなかで、時間の大半を占める仕事は自分の好きなもの・やりがいの感じるものであったほうが良いはずです。

しかしこの考え方に縛られすぎると、仕事が余計に苦しく感じてしまいます。

『この仕事は自分が好きだと感じない』『仕事で憂鬱な瞬間があるからダメだ』と悩んでしまうんですよね。

『バカの壁』で有名な養老孟司さんは、著書『ものがわかるということ』で以下のようなことを言っています。

マニュアル人間になるな。自分の好きなことを仕事にしろ。これもよく聞く話です。

でも、自分の好きなことって、実ははっきりしているようでしていないものです。そもそもどんな仕事だって、好きなことばかりできるわけがありません。

何かの仕事をしようとすると、実はたいていの場合、ありとあらゆることをしなきゃいけないということになります。

出典;ものがわかるということ/養老孟司

「仕事だから」と言いながら、楽しそうに仕事をしている人がいます。

そういう人は、たぶん「その仕事が好きだ」と割り切ってやっているんです。「本当に好きかどうか」なんてわからない。でも、好きだと割り切ったほうがストレスはたまりません。

そうやって仕事を覚えていくと、自分の好みがもっとはっきり見えてきます。

出典;ものがわかるということ/養老孟司
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要約すると、

  • 『自分の好き』なんてはっきりしていない
  • どんな仕事も好きな部分だけではない
  • 『その仕事が好きだ』と割り切ったほうがラク

といった感じです。

僕自身、「お金をもらっているんだし、やるしかないな」と思ってから、腹が決まって、営業に本気で取り組めるようになりました。

2. 仕事の成果を振り返る

日々仕事をこなしていれば、必ず成果が出てきます。

成果は営業成績だけではありません。

資料作りや得意先の関係作り、商談の運び方など、意識をすれば成果はいろいろな部分で出ています。

仕事の成果を振り返るべき理由は、仕事に対して前向きになれるから。

「営業に向いていない」と考えてしまうときは、自分のできていない部分にどうしても目がいきがちです。

そのため意識的に仕事の成果に目を向けることで、「なんだかんだできていることも多いじゃん!」と捉えることができ、今以上に仕事に前向きになれます。

また成果を言語化できるようにしておくと、仮に転職する場合も有利になります。

転職時は仕事で取り組んできたことや成果を細かく面接で聞かれるため、スムーズに転職活動ができるでしょう。

3. 仕事には波があることを知る

営業に限らず、どんな仕事でも言えることですが、仕事には波があります。

良いときもあれば、悪いときもあるのです。

たとえば自分の学生生活を振り返ってみてください。

ずっと楽しいことばかりでしたか?気分が落ち込むことはありませんでしたか?

違いますよね。

仕事もそれと同じです。

成果が出て楽しい瞬間もあれば、全く成果が出ずに苦しい瞬間もあります。

「営業に向いていない」と考えてしまうときは、悪い波が来ているときです。

だからこそ、「ここからは良い方向にしか動かない」と思うようにしましょう。

営業に前向きになれるはずです。

【営業に向いていないは甘え?】営業を続けて感じたメリット3つ

「営業になんて向いているはずがない」「営業が辛い、辞めたい」と思っていた僕ですが、先述の考え方に切り替えて、営業を続けることにしました。

そして現在も営業マンとして働いているわけですが、営業を続けることで、営業として働くメリットも見えてきました。

営業を続けて良かったと思えるメリットは以下3つです。

営業を続けて感じたメリット3つ

  • 営業の楽しさに気づけた
  • 転職しやすかった
  • 商売の基本を学べた

順番に解説します。

1. 営業の楽しさに気づけた

養老孟司さんの考え方にも近いのですが、「これは仕事なんだ」と割り切って営業に向き合うようにしてから、営業の楽しさにも気づけました。

いえ、正確には”営業じゃないとわからない”楽しさに気づけたんです。

いろいろな本や著名な方が言っていることですが、営業は辛いことだけではなく、楽しさもしっかりとあります。

僕が営業を続けるなかで感じた、営業の楽しさは以下のとおりです。

続けてわかった営業の楽しさ

  • 自分が思い描いて提案がそのまま採用される
  • 断られ続けていた提案が「そこまで言うなら」と熱意が伝わって採用される
  • 「セイジさんのおかげだよ」とお客様に感謝される
  • 数字として成果が出る
  • 営業周りをするなかで美味しい食べ物に出会える

「営業は対人ストレスを抱えやすい」と先述しましたが、同じくらい「営業は対人関係で達成感を得やすい」とも言えます。

商売である以上、お客様を説得するのは簡単ではありません。

しかし、だからこそやりがいもあります。

「どうすればお客様に納得していただけるか」を考えながら作戦を練り上げ、その作戦がうまくハマって提案が採用されたときの達成感は何にも代え難いです。

セイジ

苦労するからこそ達成感もあるので、やみつきになりますね(笑)

また提案が採用されると、営業成績という数字にも結果は現れます。

数字に左右される営業マンですが、結果が良いと良い方向に気持ちも左右されます(笑)

まとめると、営業は人や状況に左右されやすい仕事ですが、左右されやすいぶん、喜びも感じやすい仕事と言えるでしょう。

2. 転職しやすかった

数ある職種のなかでも営業が転職しやすい理由は、多くの会社で営業マンが不足しているから。

dodaなどを運営しているパーソルの記事では、以下のような記載があります。

厚生労働省が発表した「一般職業紹介状況(令和5年10月分)」において、「営業職業従事者」の有効求人倍率は2.14%でした。全体の有効求人倍率が1.19%だったことを踏まえると、営業職の現状は売り手市場であり、人手不足が進行していることが分かります。

出典;営業職の人手不足の現状と原因、解決方法を解説/パーソル テンプスタッフ

いろいろな職種のなかでも、営業は潰しの効く職種と言えるでしょう。

また営業であれば、年収の高い業界に『軸ずらし転職』することも可能です。

軸ずらし転職とは、転職の達人motoさん(@moto_recruit)が考案した転職方法で、職種と業界のどちらかを固定して、転職する方法です。

▼軸ずらし転職(画像は職種を固定して、業界を変えている)

▲出典:DIAMOND online

軸ずらし転職のメリットは、転職しやすいことです。

職種・業界のどちらかを固定することで転職がしやすくなり、業界を変えれば年収を上げることも可能ですし、職種を変えればキャリアチェンジすることもできます。

僕自身、営業を固定したまま軸ずらし転職をしたことで、年収を上げることができました。

営業が転職しやすいのも、大きなメリットと言えるでしょう。

3. 商売の基本を学べた

商売の基本とは、『どんなに良い商品でも、売れなければ価値はない』ということです。

価値がないとは、あくまでもビジネス上の話にはなりますが、この基本こそが本質であり重要であると僕は考えています。

僕はメーカーで働いているので、定期的に新商品の案内が社内マーケティングから届きます。

しかし、「これは良い商品だ。間違いない。」と社内で話題になっても、

お客様に魅力が伝わらない
→買われない
→すぐに終売

ということは実によく起こります。

商品は作って終わりではありません。

お客様に買われて、初めて存在価値が生まれます。

僕は営業を通じてこの本質を理解できましたし、それが今の副業でも活かされているのです。

ブログで収益を得るならば、ブログ記事も1つの商品と考えることができます。

そのため商品と同じで、どれだけ自分が良い記事を書いたと思っても、記事が読まれなければ価値はありません。

商売の本質を理解してからは、

どうすれば商品の魅力を知ってもらえるのか。買ってもらえるのか。

という出口までを本業でも副業でも深く考えられるようになりました。

【営業に向いていないは甘え?】それでも営業が辛いときの対処法3つ

ここまで、営業を続けるための考え方や営業を続けることでわかるメリットをお伝えしてきました。

しかしどれだけ考え方を切り替えようと思っても難しかったり、メリットを理解できても続けるのが辛かったりすることもあるでしょう。

そのような営業をやめたい方がどうするべきか、対処法を3つ紹介します。

営業が辛い方、やめたい方への対処法3つ

  • 自己分析をしっかりと行う
  • 転職活動をする
  • 副業をする

順番に解説します。

1. 自己分析をしっかりと行う

自己分析をしっかりと行うべき理由は、同じ経験を繰り返さないためです。

「営業が辛い」と一口に言っても、営業のどの部分に辛さを感じるかは人それぞれ異なります。

また先述したような、営業が合っていないのではなく、会社が合っていない可能性もあります。

自分を深く知るためにおすすめの方法が自己分析です。

自己分析を行うことで、

  • 職種を変えて転職する
  • 職種を変えずに転職する
  • 会社員ではなくフリーランスとして生きる

など、自分の今後をはっきりさせることができます。

自己分析を行う方法は、以下2つです。

自己分析の方法

  • 本を参考にしながら、紙に書き出していく
  • 他人と話しながら、自分を客観的に分析していく

おすすめの方法は他人と話しながら、自分の分析する方法。

自分だけで自己分析をしていくと、どうしても思考に偏りが生じてしまうため、間違った方向に自己分析をしてしまいやすいです。

対して他人と一緒に分析する方法は、「そこはこういう考え方をしているんじゃない?」などの新しい視点をもらうことができ、自分のことをより良く知ることができます。

ちなみに僕は『ポジウィルキャリア』を利用して、自己分析の手伝いをしてしまいました。

無料体験の短い間でしたが、それでも多くの気づきを得ました。

ポジウィルキャリアは自己分析を効率的に行いたい方におすすめなので、ぜひ一度活用してみてください。

2. 転職活動をする

自己分析が終わった段階で、「今の会社で働き続けるべきではない」という結論が出たら転職活動をしましょう。

転職活動をする際は、自己応募とエージェント活用を同時並行するのがおすすめです。

同時並行をおすすめする理由は、それぞれメリットが異なるから。

自己応募・エージェントの活用メリット

  • 自己応募のメリット:
    エージェント経由では応募できない超優良物件がある。自己応募のほうがやる気をアピールしやすい
  • エージェントのメリット:
    適職診断や職務経歴書添削など、サポートが手厚い。

なお転職エージェントは王道ですが、下記3つがおすすめです。

おすすめの転職エージェント

転職エージェントも相性があるため、それぞれに無料登録して使ってみるのが良いでしょう。

どれか1つに絞るのであれば、リクルートエージェントが最もおすすめです。

リクルートエージェントは転職支援実績No.1のサービスで、

  • 非公開求人多数
  • 実績豊富なアドバイザーのサポート

が魅力です。

セイジ

僕も実際に使っていましたが、求人数の多さは段違いでしたね……。

「これから初めて転職エージェントを使う」という方は、ぜひリクルートエージェントから使ってみてください。

3. 副業をする

僕は営業が本当に辛いときに逃げるように副業を始めました。

結果的に今も営業を続けているのですが、「副業にチャレンジしてみて良かったなぁ」と感じることは多いです。

僕が感じた副業のメリットは以下のとおり。

副業をするメリット

  • 会社以外に収入があることで精神が安定する
  • 自分の”好き”に気づくことができる
  • 職種チェンジの転職がしやすい

まず会社以外に収入があることで、気持ち的にラクにになります。

収入は100円でも、1,000円でも、わずかでも良いんです。

ただ会社以外の収入が発生することで、「これを育てていけば会社に頼らなくても良くなるんだよな」と思えるようになって、結果的に仕事にリラックスして取り組めます。

また自分は何が好きか気づくこともできます。

僕でいえば、文章を書くこと。

動画編集、プログラミング、SNS運用などいろいろと手を出しましたが、結局3年以上続けているのはブログだけ。

「自分は思考を文章で表現するのが好きなんだなぁ」と気づくことができましたし、ブログは人生の充実に貢献しています。

またブログを通じて、Webマーケティング、Webメディア編集のスカウトをいただくことも増えました。

職種を変える転職ができる状態になることも、副業をするメリットと言えるでしょう。

▼これからブログを始めたい方に向けて記事を書いているので、こちらも参考にしてください。

【まとめ】営業に向いていないは甘えではない!まずは行動をしよう

以上、本記事では『「営業に向いていない」は甘えなのか?』という観点で解説をしました。

結論、「営業に向いていない」は甘えではありません。

対人ストレスの多さ、数字に追われるプレッシャーなどを考えると、「営業に向いていないかも……」と考えてしまうことは誰だってあります。

もしそのように悩んでしまったら、まずは考え方を変えましょう。

営業に対する考え方を変えるだけでも、仕事が続けやすくなります。

そのうえで、それでも営業が辛くなったら転職も視野に入れてください。

その場合は同じように辛い経験をしないように、自己分析は入念に行なってくださいね。

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