新卒で入った会社を辞めたい。辞めて良かったことや注意点を経験者が解説

こんにちは、コヤ(@koya_book)です。

この記事を書いているのは4月3日ということもあり、入社式のシーズンになりますね。僕も2年前に上京をして、同じように入社式を迎えました。

しかし「がんばろう」と思えた時期は最初だけ。

配属先の仕事内容や今後のキャリアを考えると不安になり、気づけば「新卒 仕事やめたい」と検索していました。

入社式の時期に縁起でもないですが、きっと僕と同じように「新卒で入った会社を辞めて良いのか」葛藤している人も多いはず。

そこで本記事では、大企業を1年半で辞めてベンチャー企業に転職をした僕が、実体験を踏まえて新卒の会社を辞めた理由や辞めて良かったことを解説します。

※新卒の会社を辞めることを推奨した記事ではありません。

目次

僕が新卒の会社を辞めた理由

僕が新卒の会社を辞めた理由は、全部で3つあります。これらに当てはまっている人は、これ以降の話が参考になるかもしれません。

1. やりたい仕事じゃなかった

新卒の初期配属は、営業でした。食品メーカーで働いていたので、自社で作った商品を営業で販売するのが仕事です。

最初こそ営業の本を読んだり、コミュニケーションのコツを学んだりしていたんですが、営業の仕事を深く知ることに「これは自分が今後やっていきたい仕事ではない」と思うようになりました。

厚生労働省の調査によると、日本の仕事の数は1万7,000種類以上あるそうです。

そのなかで、自分のやりたい仕事を選び抜くのは難しいでしょう。でもその仕事が合っているかは、やってみればわかります。

1年半という短い間でしたが、営業の商品を売る楽しさも、商品が売れない苦しさも僕は体験したつもりです。

そのうえで「自分に営業は合っていない。自分のやりたい仕事はこれじゃない」と結論が出ました。

2. 会社のキャリアに不安を感じた

営業が嫌ならば、営業じゃない部署に行けば良い。

転職もせず、会社内でキャリアをチェンジできる「部署異動」も視野に入れました。

でも僕は知ってしまいました。

一度決まった職種を、そう簡単に変えることはできないことに。

つまり、営業スタートの人は、営業を軸にキャリアが広がっていくんです。

これは部署の先輩を見ていても、ほかの部署の方々と話していても感じました。

「一生営業」

そんな言葉が脳内をよぎりました。

このまま会社にいてもキャリアが営業から逸れることが難しいのは、僕が転職を決定づける大きな理由になりました。

3. 副業が楽しかった

実は就職前から、副業でブログをやっていました。(副業と呼べるほど大した額を稼ぐことはできず、ほとんど趣味だったんですが。)

それでも「読んでよかった」と、たまに読者から反応をもらえるのが嬉しかったんです。

副業を通じて転職の疑似体験ができたのは、未経験でもWebマーケティング職に進もうと思えた理由です。

新卒の会社を辞めて良かったこと

以上のような葛藤があり、僕は1年半大企業で営業をしたあとに、ベンチャー企業へと転職しました。

ベンチャー企業への転職は不安もありましたが、間違いなく転職して良かったと言えます。具体的に転職して良かったことを3つ紹介します。

1. 自分のやりたいことに挑戦できた

副業でずっとやっていたブログを軸に転職ができたのは大きかったです。

今はWebメディアの編集者という立場で、記事の編集や執筆をすることができています。

もちろん仕事なので、楽しいことだけじゃありません。しんどいこともあります。

でもやりたい仕事で感じるしんどさなので、苦じゃありません。

2. キャリアを変えることができた

前の会社にいたら、僕は営業マンとしてのキャリアを開拓することになったでしょう。

営業をして、工場で現場を知って、また営業をして……。

そんな未来を辿っていたと思います。

でも今は「IT業界のWebメディア編集者」としてキャリアを再スタートすることができました。

この先の具体的なキャリアプランは不明ですが、自分の好きな文章やWebを軸にキャリアを形成できるのは、前よりもはるかにワクワクします。

3. 心が健康的になった

やりたくないことをやる。

いくら体が健康でも、心が健康じゃありません。

「友達は楽しそうに働いているのに、自分はそうじゃない……」

こんなことを思うと余計にしんどくなります。

今は自分のやりたいことを軸に働くことができています。それだけで心が健康的になりました。

新卒の会社を辞めるときのよくある疑問や不安

僕が新卒で会社を辞める前、自分を引き止めたものは不安や疑問でした。でも転職して思いますが、そんな不安や疑問は無視してOKです。

具体的に3つ、よくある不安や疑問にお答えします。

1. 3年ルールなんて存在しない

新卒で入った会社は3年働くべき。石の上にも三年。

よく聞く言葉ですが、個人的には無視してOKです。

仕事が自分に合っているのか、3年働かなくても判断はできるでしょう。

ただし仕事が合わない理由を言語化するのは大切です。

「なんで仕事が合わないのか」

仕事が合わない理由を言語化するだけで、同じ轍を踏むことはなくなります。

また「自分は対人で商品を売り込むのが苦手だから、ネットで販売するものや営業以外の仕事にしよう」と次のキャリアの選択を考えられるようになります。

2. 自分がいなくても仕事は回る

自分がいないとこの得意先はどうなってしまうんだろう。自分の仕事がほかの先輩に回って迷惑がかかるんじゃないか。

このような心配を僕もしていましたが、完全な杞憂でした。

退職後に部署の先輩と話をしたときも、今までの仕事量と変わらないくらいの残業時間で仕事を回していました。

人が一人くらいいなくなっても、仕事は回ります。会社はそれくらい仕組み化ができているから、成り立っているんです。

引き継ぎをしっかりとやるのは大前提で、自分がやめることについては自己中心的になっても問題ないです。

3. 理由があれば転職が不利になることはない

勤続年数が短い状態で、転職が不利になるんじゃないか

わずか1年足らずで転職活動をするのは、僕自身心配でした。

でも、全く問題なかったです。

「なぜ転職したいのか」という理由をしっかりと伝えることができれば、いつでも転職することはできます。

僕の場合は、「趣味のブログを通じてWebマーケティングの面白さを感じた。このスキルを磨いていきたい。」というのが理由でした。

その理由とともにブログを面接官に見せたことで、納得感も増しましたし、結果的に未経験でWebメディア編集者に転職できました。

面接官を納得させる理由は大事ですが、早く転職してしまうことが不利になることはないです。

もし転職理由に不安がある場合は、転職エージェントの利用がオススメです。僕は『doda』に登録して、プロの無料カウンセリングを受けることで、本当に自分のやりたいことを見つけることができました。

「特にやりたいことはないけど転職」はやめとけ

新卒の会社を辞めて転職するときに唯一気をつけるべき点は、「何もやりたいことはないけど、なんか嫌だから辞める」です。

これでは転職活動はうまくいきません。面接官も、誰でも良いから採用したいわけじゃないですからね。

仮に転職できたとしても「思っていたのと違う」となり、また転職するリスクがあります。これでは転職先の会社も自分も不幸です。

そのためまずは、副業として経験してみましょう。

  • SNSマーケに興味がある→自分でSNS運用してみる
  • Webメディアに興味がある→ブログをやってみる
  • 動画撮影に興味がある→自分で動画編集してみる

たとえ副業として稼げなくても、本気でやることには価値があります。

仕事として挑戦してみて、そのうえで「これをもっとやりたい」となれば、転職後のキャリア形成もうまくいくでしょう。

新卒の会社を辞めるのに一番必要なのは「勇気」

・大企業をやめるなんてどうかしてる
・最低でも3年は働くべき
・辛いのは今だけだから、もう少し続けるべき

新卒の会社を辞めるときは、親や同期、友人からいろいろな言葉をもらいます。

「転職が当たり前」なんて言われる時代でも、全員が背中を押すことはありません。

転職に対してマイナスな言葉をもらうと、「やっぱり転職はやめよう」という結論に至りやすいです。

僕は考え抜いて決めた結論ならそれでも良いと思います。

でも結局、
「やっぱり転職はやめよう」→「いや、でも20代のうちに挑戦したい」
と、考えを改める人を自分も含めて何人も見てきました。

転職で必要なのは、誰に何を言われても決断する勇気です。

誰に何を言われても、「自分の選択を正解にする」勇気があれば新卒の会社を胸を張って辞めることはできるし、前向きに転職後も働けます。

もちろんやる気を見せるための副業も必要になるケースもありますが、究極的に大事なのは勇気だと覚えておきましょう。

まとめ

たとえ鬱状態と診断されなくても、「自分のやりたいことと違う」ギャップは心の健康を蝕みます。

どうか自分の心に向き合って、自分の進路を考えてみてください。

その結果、新卒の会社で続けるのも良いですし、転職するのも良いでしょう。

大事なのは、しっかりと考え抜くことです。

僕は何度考えてみても、

  • やりたい仕事じゃない
  • 会社のキャリアに不安を感じる
  • 副業(ブログ)が楽しい

となったので、食品業界からIT業界へ転職をしました。そしてその決断に後悔はないです。

貴重な20代をどうするべきか、一度立ち止まって考えてみましょう。

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