ベンチャーに転職して後悔? 向き・不向きを大手企業から転職した実体験で解説

こんにちは、コヤ(@koya_book)です。

この記事は「大手企業に就職したのはいいけど、仕事にやりがいを感じなくて辛い。この先の将来を考えると不安だ。」という人に向けて書いています。

僕自身、大学院卒業後に新卒として、

  • 東証一部上場企業
  • 年2回のボーナス(給料×5ヶ月)
  • 営業マン

という状態で働いていました。

それから、同じように悩み、苦しみ、思い切ってベンチャー企業への転職を決意。縁があって、今の会社で働いています。

そこで今回は、一人の体験談として大手企業を捨ててベンチャー企業に転職した体験談を語っていきたいと思います。

目次

結論:もっと早く転職すれば良かった

僕は1年半大手企業で働いて、今のベンチャー企業に転職したのですが、「もっと早く転職すれば良かった」というのが正直な感想です。

同世代でありながら、1段も2段も上の階層の仕事をこなす人々。

「自分はなんて無駄な時間を過ごしていたんだ」と後悔しました。

僕は大学院まで卒業しているので、一般的な新卒よりも2年学年が上になります。

そういった事情もあり、同世代との差はより大きく感じました。

そして仕事のやりがいも、大手企業にいたときの何倍も感じます。

「これこそが自分のやりかったこと」

毎日そう思いながら働けるのも、早く転職すれば良かったと思う理由です。

ベンチャー企業転職への誤解

ベンチャー企業に転職するときに一番恐れていたのは、

  • 死ぬほど働くことになる
  • 年収がだだ下がりする
  • 放任主義

ということでした。

でも入社して、これは大きな誤解だと気づくことになります。

1. 寝れないほど残業する(→月平均残業10時間以下)

入社してから半年以上経ちますが、僕の月平均残業時間は10時間以下です。

寝れないほどの労働を強いられ、ずっと明かりがついたオフィスで働くイメージがありましたが、そんなことはありませんでした。

決められた時間内に仕事を終えることが普通にできます。

また月10時間以内ということは、1日残業時間30分です。これはもはや”ゼロ”に等しいでしょう。

ただし全部の会社がそういうわけじゃありません。

「この仕事だったら残業しても良い」と思えない転職はやめておいたほうが良いです。

2. 年収は極端に下がる(→むしろ増えた)

「大手を捨ててベンチャーに行くんだ。やりたいことをやるんだから年収は下がるもんだ。」
という覚悟を持って入社したのに、びっくり。

年収は減るどころか、ちょっと増えました。

これは食品メーカーから需要のあるIT企業に転職したことと、みなし残業が加算されているのが理由です。

転職の本でも、「需要のある業界に行け」と書かれていますが、これはマジです。

また、みなし残業が40時間入っているのですが、僕の場合は10時間以下の残業なのでむしろありがたい(笑)

3. 誰も教えてくれない(→丁寧に教えてくれる)

ベンチャーは放任主義。誰にも教えられず、自ら道を開拓する。

僕が入社前に思っていたことです。

しかし、これも誤解でした。

たしかに大手企業にいたときよりも仕事を任せられるスピード感は早いですが、むしろ心地良いです。

また必要に応じてしっかりと教えてくれるので、ベンチャー企業だからといって教育されないというのは、誤解でした。

大手からベンチャーに転職して良かったこと

さて、それでは具体的にベンチャー企業に転職して良かったことを5つ紹介します。

1. 自分のやりたいことができる

僕はもともとブログを副業でやっており、そのスキルをもっと伸ばしていきたくて、転職しました。

結果、その通りになっています。

仕事内容のメインは、自社メディア運営です。

毎日自分で記事を書いたり、編集をしたり、マーケティングをしたり。

まさに僕が描いていた仕事ができています。

大手企業にいたときは、このまま営業のスキルを伸ばし続けることに不安しかなかったです。

企業名で商品が買われて、自分のスキルが伸びないような感覚。そして目指したい自分とのギャップ。

そういうものが一切ない今は、本当に毎日が楽しいです。

2. 同世代からの刺激をもらえる

大手企業のときには感じなかった、同世代の熱量の高さとスキルの高さを毎日感じます。

それと同時に自分のできなさにも絶望するのですが、僕はこの世界を知れて良かったと思います。

世の中には同世代でこんなにすごい人たちがいる。

負けていられない。

良い刺激となって、仕事に取り組むことができています。

3. リモートワーク中心になった

今の会社は週3リモートワークが許されており、これが本当に快適です。

前の会社は週1までというルールがあり、会社に行く必要がない日も行かなければいけないことが疑問でした。

そしてリモートワーク申請が事前に必要だったんです。

それが今では、当日の朝にリモートか出社かを決められます。

晴れた日には出社して、雨の日や体調が優れない日はリモートワークにする。

こういう柔軟性はベンチャーIT企業ならではかなと思います。

4. 実力を評価され給与が上がる

ベンチャー企業は給料も上がりやすいイメージを持っている方も多いと思いますが、これはその通りです。

実力のある人は、年齢に関係なく給料や役職が上がっていきます。

ただ無条件で上がるわけではなく、しっかりと認められることが前提です。

でも、僕はこのほうがモチベーションも上がるし、良いなぁと思います。

大手企業にいたころは、1年に1回給料が一律で上がるシステムでした。

何かが評価されたわけでもなく給料が数千円上がるのは、違和感しかなかったです。

5. 無料で興味のある分野のアドバイスをもらえる

SEOで結果を出す方法も、Twitterを伸ばす方法も、普通はお金を払って教えてもらうことですよね。

でも自分のやりたい分野に転職すれば、無料でアドバイスをもらえます。

  • どうすれば良いデザインになるのか
  • どうすればSNSを伸ばせるのか
  • どうすれば検索上位を狙えるのか

こういったノウハウを、経験に基づいて教えてもらうことができるのは強いメリットです。

大手からベンチャー転職で後悔しない人

1. 副業に取り組んでいる人

今の時点で副業に取り組んでおり、その業務内容で転職をしたいなら、ベンチャー企業への転職は後悔しにくいでしょう。

ベンチャー企業に限らず、転職の後悔で多いのが「思っていた仕事内容と違った……」というものです。

理想と現実のギャップに耐えられず、早期離職してしまうこともあります。

しかし副業で本業の体験をしておけば、ギャップを限りなく小さくすることができ、転職後もスムーズに仕事に取り組めるでしょう。

2. 成長意欲が高い人

「仕事を通じてスキルを向上させたい」という想いを持っている人も、ベンチャー企業はピッタリです。

ベンチャー企業に「安定」はなく、常に会社として成長し続けるための施策を走らせ続けます。

・今まで取り組んだことのない取材
・新規メディアの立ち上げ
・ライターとのやり取り
・動画編集の仕事

など、僕自身いろいろな体験を会社の成長のためにしてきました。

これらの業務も「やらされている」意識があると、仕事が辛くなってしまいます。

しかし「新しいスキルを身につけられる」という心持ちだと、仕事も前向きに取り組めます。

与えられた業務を成長と捉えて前向きに取り組める人は、ベンチャー転職に向いているしょう。

3. 現状に不満がある人

・今の仕事の営業スタイルが気に入らない
・会社の安定志向が嫌になった
・副業と本業の乖離が嫌だ

など、具体的に不満を言語化できる人は、転職で何を実現したいのかを明確になるため後悔がないでしょう。

僕自身『doda』でエージェントに相談したときも、自分の現状の不満な部分を言語化できたので、それを解消できるような転職先を複数提案してもらいました。

全ての不満を解消することは難しいですが、優先順位を決めたうえで転職すれば、後悔することも少ないでしょう。

大手からベンチャー転職で後悔する人

1. 主体的に取り組めない人

社会人として、主体性は常に重要ですが、大手企業の場合は主体性がなくても給料をもらえてしまいます。

しかしベンチャー企業はそうではありません。

この仕事は「やらされている」のではなく、「やりたい」のだ。

そういう気概がないと、周りの社員と差を感じ、劣等感にやられてしまいます。

周りの「成長したい」気持ちが強いからこそ。

その圧に負けず、折れずに働くために、主体性が必要になるでしょう。

3. ルーティンワークが好きな人

決まった仕事が好きな人もベンチャー企業の転職には向きません。

クライアントや会社の方針によって、新しいスキルを身につけることが求められたり、新しい業務が振られたりすることも多いです。

それが自分の市場価値向上にもなって、良いことになるんですが……。

決まった仕事でリズムを作っていきたい人は、ベンチャー企業の転職をやめたほうが良いでしょう。

まとめ

大手を辞めて、ベンチャーに転職をして後悔したか?

答えは、Noです。

同世代でスキルの高い人に囲まれた環境や、新しいスキルが求められる環境は、自分が20代で求めていたものでした。

僕と同じように、自分の市場価値を高めたい人はベンチャー企業の転職が向いているでしょう。

逆に成長よりも安定が良いのなら、今のまま大手企業にいた方が安全です。

先行きが不透明な時代と言われていますが、大手企業が簡単に倒産することはありませんからね。

また自分が転職すべきかどうか迷っている人は、『doda』や『リクルートエージェント』を使ってエージェントに相談するのもおすすめです。

僕は両方のサービスを使いましたが、自分だけで抱え込まずに、エージェントに相談することで、自分の進みたい道が明確になりました。

僕が利用したときは、『doda』のほうがエージェントが親身に相談に乗ってくれた印象がありましたが、たまたまかもしれません。

どちらにしても、無料で相談できるので、困ったときはぜひ。

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