本記事で解決できる悩み
- ロングテールキーワードのメリット・デメリットは?
- ロングテールキーワードの探し方は?
- ロングテールキーワードの注意点は?
この記事を書いている私の自己紹介
企業サイトのSEO対策が優遇される昨今では、個人ブログはロングテールキーワードを狙って検索上位を狙う戦略が重要です。
ロングテールキーワードを活用してSEO対策をすることで、個人ブログでも評価されるようになり、安定したPV数と収益を確保できるブログになります。
本記事では、ロングテールキーワードの概要やブログ初心者がロングテールキーワードを狙うメリット・デメリットについて解説します。
ロングテールキーワードの探し方も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
ロングテールキーワードとは?
ロングテールキーワードとは、3語以上のキーワードを組み合わせたキーワードのことです。
ちなみに1語のキーワードを「ビックキーワード」、2語のキーワードを「ミドルキーワード」といいます。
ビックキーワードを軸に、ミドルキーワード、ロングテールキーワードと広がっていくのが特徴です。
またロングテールキーワードになるほど、検索ボリューム(月間検索数)は小さくなる傾向にあります。
キーワードの検索ボリュームの例
【ビックキーワード】
「ブログ」:検索ボリューム162,840
【ミドルキーワード】
「ブログ 初心者」:検索ボリューム580
【ロングテールキーワード】
「ブログ 初心者 始め方」:検索ボリューム180
「ブログ 初心者 本」 :検索ボリューム80
ブログ初心者がロングテールキーワードを狙うメリット5つ
ブログ初心者こそロングテールキーワードを狙うべき理由、メリットは5つあります。
- 検索上位を狙いやすい
- コンバージョン率上昇を狙える
- ミドルキーワードの上位表示をしやすくなる
- 記事制作がしやすい
- 音声検索にも強い
順番に解説します。
1. 検索上位を狙いやすい
ロングテールキーワードで検索上位を狙いやすい理由は、検索ボリュームが小さく競合が少ないからです。
ビックキーワードやミドルキーワードは検索ボリュームも大きく企業が狙うため、上位表示は難しくなります。
一方のロングテールキーワードは検索流入が小さいため、企業や競合ブロガーも少ない傾向にあります。
ちなみにブログ初心者がビックキーワードやミドルキーワードで検索上位を狙いにくい理由は、
- ブログがGoogleから評価されていないから
- SEOの経験が浅いから
などがあります。
しかしロングテールキーワードで上位を取れるキーワードが多くなればブログの評価も上がり、競合の多いキーワードでも上位を取りやすくなります。
いきなり全国大会で勝負せず、まずは地方大会で勝ちを増やしていくイメージです
ミドルキーワードでも上位を狙える理由は「3. ミドルキーワードの上位表示をしやすくなる」で詳細を解説します。
2. コンバージョン率上昇を狙える
コンバージョン率上昇を狙える理由は、ロングテールキーワードのユーザーは問題解決意欲が高いからです。
そもそもコンバージョンとは、ユーザーが「購入」や「問い合わせ」などのアクションを起こすことです。
要するにブログの収益化となるポイントです
そして記事を訪問した全ユーザーのうち、コンバージョンした割合を「コンバージョン率」と言います。
ロングテールキーワードは、ビックキーワードに比べてユーザーの購買意欲や解決意欲が高いため、コンバージョン率の向上につながります。
たとえば、「ブログ」というビックキーワードと、「ブログ 初心者 本」というロングテールキーワードで比較をします。
「ブログ」の場合は、
- ブログとは何かを知りたい
- ブログの開設方法を知りたい
- ブログは副業としておすすめなのか知りたい
など、いろいろなニーズが混在しているので、記事内で解説してもコンバージョンにつながるとは限らないです。
一方で「ブログ 初心者 本」の場合は、
- ブログ初心者におすすめの本を知りたい
というニーズが主だと分析できるため、記事内でブログ初心者におすすめの本を紹介すればコンバージョン率は極めて高いでしょう。
このようなコンバージョン率の高さは、ニーズを分析しやすいロングテールキーワードの強みと言えます。
3. ミドルキーワードの上位表示をしやすくなる
ミドルキーワードで検索上位を狙うメリットは、ブログのアクセス数増加と収益増加です。
ロングテールキーワードを対策することでミドルキーワードで上位を狙える理由は、ミドルキーワードとロングテールキーワードが親子関係にあるからです。
以下のブログのサイト構造をご覧ください。
Webサイトはトップにブログのテーマであるビックキーワードがあり、その下に2、3個のミドルキーワード、さらにその下にロングテールキーワードがあります。
キーワード構造の例
- ビックキーワード:ブログ
- ミドルキーワード:ブログ 始め方
- ロングテールキーワード:ブログ 始め方 初心者、ブログ 始め方 スマホ、ブログ 始め方 無料
このとき、ロングテールキーワードの記事で検索上位を取れていると、ミドルキーワードの記事でも評価を受けやすくなります。
ミドルキーワードの記事でも評価を受けやすくなる理由は、ミドルキーワード記事内にロングテールキーワードの記事を内部リンクで繋げることで、ミドルキーワードの記事の評価を上げられるからです。
ロングテールキーワードの強さを分け与えるイメージですね
結果的に競合に負けずにミドルキーワードでも検索上位を獲得でき、ブログのアクセス数増加と収益増加を期待できます。
4. 記事制作がしやすい
ロングテールキーワードで記事制作がしやすい理由は、ニーズが絞れているからです。
たとえば「ブログ 始め方」というミドルキーワードの場合、
- 無料ブログの始め方
- 有料ブログの始め方
- スマホのブログの始め方
など、ニーズが混在しているため、ブログ初心者は記事制作難易度が高いです。
なにを書くべきか分かりにくいですよね
しかし、「ブログ 始め方 無料」というロングテールキーワードを扱う場合、
- 無料ブログの始め方
にフォーカスした情報を記事にすれば良いため、ミドルキーワードよりも記事を書きやすいでしょう。
結果的にユーザーのニーズを満たした記事となり、検索上位を取りやすくなります。
5. 音声検索にも強い
最近はスマホやスマートスピーカーを使用した音声検索も主流です。
「ラーメン屋 おすすめ 東京」のようなロングテールキーワードは、会話に近いキーワードのため、音声検索で検索上位を狙いやすいです。
CM効果もあり、ロングテールキーワードで音声検索をしやすいんですよね。
ちなみに音声検索に最適化することを「VSO」と呼びます。
ブログ初心者がロングテールキーワードを狙うデメリット3つ
- 記事単体の流入数は少ない
- 重複記事を制作するおそれがある
- 成果が出るまでに時間がかかる
順番に解説します
1. 記事単体の流入数は少ない
ビックキーワードやミドルキーワードに比べて、ロングテールキーワードの検索ボリュームは少ないです。
たとえば「ブログ」というビックキーワードでも、下記のように検索ボリュームに違いがあります。
それぞれの月間検索ボリューム
【ビックキーワード】
「ブログ」:検索ボリューム162,840
【ミドルキーワード】
「ブログ 初心者」:検索ボリューム580
【ロングテールキーワード】
「ブログ 初心者 始め方」:検索ボリューム180
「ブログ 初心者 本」 :検索ボリューム80
よってロングテールキーワードで安定したアクセス数を狙うためには、大量の記事制作が必要です。
2. 重複記事を制作するおそれがある
重複記事を制作するリスクがある理由は、ロングテールキーワードは類似語で検索されることが多いからです。
たとえば、
- 「ブログ 初心者 始め方」
- 「ブログ 初心者 方法」
は同じ意図で検索された可能性が高いです。
このとき何も考えずに記事を2つ作ってしまうと、類似コンテンツの量産とGoogleから認識され、サイトの評価を落とすおそれがあります。
また記事の流入が分散してしまうデメリットにもなります。
ロングテールキーワードで類似のものを見つけた場合は、月間検索ボリュームの高いほうを優先しましょう。
3. 成果が出るまでに時間がかかる
ロングテールキーワード以外にもSEO全般で言えることですが、SEO対策で効果を得るためには時間がかかります。
Google公式でも「成果が出るまでに4ヶ月〜1年」と表記があるため、焦らずロングテールキーワード対策したのは経過を見ていきましょう。
ロングテールキーワードの探し方5ステップ
ブログ初心者がロングテールキーワードを探すときは、以下5ステップで進めていきましょう。
- ブログのジャンルを決める
- ジャンルのビックキーワードを選定する
- ミドルキーワードを選定する
- ロングテールキーワードを抽出する
- 効果的なロングテールキーワードを選定する
順番に解説します。
1. ブログのジャンルを決める
ブログのジャンル選びが重要な理由は、ジャンルによって収益化の難易度が異なるからです。
ブログはジャンルごとに紹介できる案件が異なり、1件100円の案件もあれば、1件10,000円の案件もあります。
単価の高さと難易度は比例しないため、できるだけ単価の高い案件を選ぶのが大切ですよ
単価の高い案件が多いジャンルを選べば、少ないアクセス数でも月100万円以上稼げる可能性があります。
ブログで高単価案件が多いジャンルは、以下のとおりです。
高単価案件が多いジャンル
- 仮想通貨・NFT
- 転職
- 美容
- 健康
- プログラミング
注意点として、ブログは自分が興味のあるジャンルでないと長続きしません。
単価の高さと自分の興味がマッチするジャンルを選ぶことをおすすめします。
下記記事では高単価案件を25ジャンル紹介しています。1件10,000円以上のジャンルもあるため、ぜひ参考にしてください。
2. ジャンルのビックキーワードを選定する
ビックキーワードとは、1語からなるブログのキーワードです。
たとえば「プログラミング」というジャンルにした場合、
- プログラミング
- Webサイト制作
- アプリ
などがビックキーワードになります。
ビックキーワードは2,3個選定すればOKです。
理由はブログはビックキーワード1つにつき、50記事以上の記事を書くからです。
ビックキーワード1つにつき50記事以上必要な理由
- ビックキーワード1個につき5個のミドルキーワード
- ミドルキーワード1個につき10個のロングテールキーワード
→1×5×10=50記事
メインキーワード2,3個で150記事以上のブログとなり、かなりの情報を網羅したWebサイトになるので、収益化は十分可能となります。
3. ミドルキーワードを選定する
ミドルキーワードの選定には、『ラッコキーワード』を活用しましょう。
ラッコキーワードは、無料でサジェスト(よく検索されるもの)を調べられるので、多くのブロガーが愛用しています。
使い方は簡単で、ラッコキーワードの検索窓にメインキーワードを入力するだけです。
検索するとサジェストでミドルキーワードが出てくるので、メモをしましょう。
上記のように、Googleスプレッドシートを活用してメモする方法もおすすめです。
4. ロングテールキーワードを抽出する
ミドルキーワードをもとに、ロングテールキーワードを抽出していきます。
ロングテールキーワードの抽出には、同じく『ラッコキーワード』を活用しましょう。
ミドルキーワードで検索すると、ロングテールキーワードは一覧で表示されます。
右上の「全キーワードコピー」をクリックしてください。
ロングテールキーワードは、Googleスプレッドシートにまとめておくのがおすすめです。
5. 効果的なロングテールキーワードを選定する
効果的なロングテールキーワードとは、需要のあるキーワードのことです。
ロングテールキーワードのなかには、
- 全く検索されないもの
- 検索ボリュームが小さく狙い目のもの
- 検索ボリュームが大きく難易度が高いもの
があります。
ブログ初心者が狙うべきは「検索ボリュームが10~1,000の小さいもの」です。
キーワードの検索ボリュームは、『Googleキーワードプランナー』で調べられます。
まずは『Googleキーワードプランナー』に無料登録しましょう。
登録後、右上の「ツールと設定」から「キーワードプランナー」をクリックします。
「検索のボリュームと予測のデータを確認する」をクリックします。
抽出したロングテールキーワードを貼り付けて、「開始する」をクリックしましょう。
結果が表示されたら「月間平均検索ボリューム」をクリックして、ボリューム順に変更します。
ブログ初心者が狙うべき検索ボリュームは、
- 10~100
- 100~1000
です。
そのなかでも、競合性「低」を積極的に狙いましょう。
ロングテールキーワードの活用方法3つ
ロングテールキーワードを選定したら、以下3つで活用するのがおすすめです。
- タイトルに含める
- 見出しで活用する
- メタディスクリプションに加える
順番に解説します。
1. タイトルに含める
ロングテールキーワードをタイトルに含めるメリットは、
- 検索上位を狙いやすくなる
- 読者のクリック率が上がる
などがあります。
たとえば「プログラミング 独学 ロードマップ」であれば、
プログラミング初心者が独学で稼ぐロードマップとは? 5ステップを解説
などのタイトルが良いでしょう。
ロングテールキーワードをタイトルに含めるときは、以下2点を意識しましょう。
- 自然な文章になるようにする
- タイトルは32文字以内にする
タイトルを32文字以内にする理由は、検索結果で表示される文字数が32文字前後だからです。
2. 見出しで活用する
タイトルと同じく、ブログの見出しにもロングテールキーワードは活用できます。
h2見出しやh3見出しに、違和感がない程度に含めましょう。
3. メタディスクリプションに加える
メタディスクリプションとは、検索結果の記事下に表示される記事の概要です。
メタディスクリプションにロングテールキーワードを含める理由は、読者はメタディスクリプションを読んで記事が自分に合っているか判断するからです。
メタディスクリプションは記事ごとに設定できるので、ロングテールキーワードを含めた文章にしましょう。
メタディスクリプションを記載するときは、
- 100文字前後
- 自然な文章にする
- 記事の概要を解説する文章にする
を意識してください。
ロングテールキーワードを活用するときの注意点3つ
- YMYLジャンルは控える
- BUYクエリとDOクエリを優先する
- シークレットモードで検索上位に個人ブログがあるか確認する
順番に解説します。
1. YMYLジャンルは控える
YMYLジャンルをやめたほうが良い理由は、個人ブログでは検索上位を狙えないからです。
そもそもYMYLとは「Your Money or Your Life(あなたのお金や健康に関わる情報)」の略称で、Googleが定めたコンテンツ制作の指針のことを指します。
端的にいえば、「生活に密接に関わるジャンルは審査を厳しくする」という意味です。
YMYLジャンルの例
- 医療
- 健康
- 投資
- 金融
- 法律
YMYLジャンルは、専門家監修や企業サイトでなければ検索上位を狙うことが難しい領域です。
医療などで間違った情報を紹介したら危険ですからね
個人ブログでは信頼性が欠けるので、YMYLジャンルの執筆は控えましょう。
2. BUYクエリとDOクエリを優先する
BUYクエリとDOクエリを優先する理由は、商品やサービスの購入に直結するからです。
そもそもクエリとは、検索キーワードのことです。
これまで解説してきたミドルキーワードやロングテールキーワードも、クエリに該当します。
クエリは4種類あります。
クエリ | ニーズ | 例 |
---|---|---|
Knowクエリ | 知りたい | プログラミング とは |
Goクエリ | 行きたい | プログラミング〇〇スクール |
Doクエリ | したい | プログラミング 学び方 |
Buyクエリ | 買いたい | プログラミング スクール 比較 |
ロングテールキーワードは必ず4つのクエリに分類できます。
DoクエリやBuyクエリは検索ボリュームが小さくても購入に直結する可能性が高いため、積極的に取り組みましょう。
3. シークレットモードで検索上位に個人ブログがあるか確認する
個人ブログの確認が重要な理由は、ロングテールキーワードでも勝ち目がない場合があるからです。
ロングテールキーワードのなかには、企業サイトが対策しているキーワードが存在します。
1ページ目に表示されたサイトが全て企業サイトの場合、個人ブログで太刀打ちできない可能性が高いです。
そのため選定したロングテールキーワードについては、記事制作の前に、個人ブログが1ページ目に存在するか確認しましょう。
確認するときは、シークレットモードを使いましょう。
ノーマルモードの場合、自分の検索に最適化されているため、正確に判断ができません。
ロングテールキーワード選定に役立つツール2つ
- Googleキーワードプランナー
- Rank Tracker
順番に解説します。
1. Googleキーワードプランナー(無料だと制限あり)
『Googleキーワードプランナー』は無料でも使えるツールのため、おすすめです。
ただし無料で利用するときは、正確な検索ボリュームが表示されません。
上記の画像のように、「100~1000」といった幅のある検索ボリュームが表示されてしまいます。
大まかな検索ボリュームでキーワード選定をしても良いですが、検索ボリュームは正確に把握したほうが効果的なキーワード選定ができます。
たとえば、検索ボリュームが「100~1000」の場合、
- 検索ボリューム(110)、競合(低)
- 検索ボリューム(300)、競合(低)←最優先
- 検索ボリューム(310)、競合(中)
のように分析が可能になります。
Googleキーワードプランナーで正確な検索ボリュームを把握するためには、Google広告を出稿する必要(有料)があります。
出稿方法は下記記事を参考にしてください。
2. Rank Tracker
『Rank Tracker』は、企業やプロブロガーも愛用するSEO対策ツールです。
1年で$149(約20,000円)かかる有料ツールですが、
- 検索ボリュームの正確な把握
- 競合サイトの検索順位調査
- ブログの検索順位確認
- キーワードのグループ確認
などができるため、値段以上の価値があります。
検索ボリュームに関して、Rank Trackerを活用すると、上記のように正確な数値が表示されます。
もし『Rank Tracker』を活用したい場合は、上記画面の下に表示される「Rank Tracker」をクリックしてダウンロードしてください。
ブログ初心者は積極的にロングテールキーワードを狙って結果を出そう!
ロングテールキーワードは検索ボリュームは小さいですが、
- 検索上位を狙いやすい
- コンバージョン率上昇を狙える
- ミドルキーワード記事の上位表示を補強できる
- 記事制作がしやすい
- 音声検索にも強い
などのメリットがあります。
どんなキーワードでも検索1位を取れると嬉しいですし、ブログ継続のモチベーションになります。
ブログ初心者こそ、積極的にロングテールキーワードを狙っていきましょう!
なお記事の書き方については、下記記事で詳しく解説しています。あわせて参考にしてください。