ブログで記事を作成したあとは、適切なカテゴリーに記事を分類することが大切です。
適切なカテゴリーに分類することで、読者が記事を見つけやすくなるだけではなく、Googleがサイトを評価しやすくなりSEOでも良い影響を及ぼします。
一方でカテゴリー分けを雑にやってしまうと、高品質な記事を作っても適切な評価がされず、いつまでも読まれないブログになってしまいます。
そこで本記事では、ブログのカテゴリーの決め方をわかりやすく解説します。
カテゴリー分けのコツも解説しているので、ぜひ参考にしてください。
ブログのカテゴリーとは?
ブログのカテゴリーとは、ブログ記事を分類する方法です。
ブログは、新着記事から順番に表示されるのが基本設計となっています。
新着記事が一覧で並んでいる状態は、読者が求めている情報にアクセスしやすい状況とは言えません。
そこで、記事をテーマごとにカテゴリーとしてまとめることで、読者の満足度を向上させます。
さらにカテゴリー構造はGoogleがサイトを評価しやすくなり、SEO対策にも良い影響を及ぼします。
カテゴリーは階層構造である
カテゴリーには、親カテゴリーと子カテゴリーがあります。
このとき親カテゴリは子カテゴリを内包しており、階層構造になっています。
【例】
- 親カテゴリー:「ブログ」
- 子カテゴリー;「ブログ 始め方」、「ブログ 書き方」、「ブログ 稼ぎ方」
ブログのカテゴリー分けを行うメリット3つ
- SEO集客向上を期待できる
- 読者が記事を探しやすくなる
- どんな記事を作るべきか分かりやすくなる
順番に解説します。
1. SEO集客向上を期待できる
記事のカテゴリー分けを適切に行い、わかりやすい階層にすることは、Googleも公式で推奨しています。(出典:Google検索セントラル)
カテゴリー分けを適切に行うことでSEO評価が上がる理由は、Googleがどんなサイトなのか評価しやすくなるからです。
たくさんの記事が規則もなく一覧で表示されているよりも、
- ブログの始め方
- ブログの書き方
- ブログの稼ぎ方
のようにカテゴリー分けされていたほうが、Googleが「このサイトはブログのノウハウについて書かれたサイトだ」と理解しやすくなります。
2. 読者が記事を探しやすくなる
ブログは記事の質の高さだけではなく、サイトの使いやすさも重要です。
使いやすさを考慮したとき、カテゴリー分けを適切にしておけば、読者は情報にたどり着きやすくなるでしょう。
たとえばラーメン屋を紹介するブログの場合、
- カテゴリー分けがなく新着順にラーメン屋を紹介している
- 都道府県ごとにカテゴリー分けして紹介している
であれば、後者のほうが読者は自分の欲しい情報を簡単に入手できそうです。
読者が「このブログは自分の求めている情報はない」と判断をして離脱する人が多いと、結果的にサイトの評価も落ち、SEOにも悪影響を及ぼします。
「読者が記事を探しやすくなり、滞在率が高くなる」という観点でも、ブログのカテゴリー分けは大切です。
3. どんな記事を作るべきか分かりやすくなる
ブログは書き続けていると、ネタ切れを起こしたり、テーマから外れた記事を作ったりしてしまうこともあります。
テーマから外れた記事を作ってしまうと、ブログの回遊率(ほかの記事を読者が見ること)を上げることができず、安定したアクセス数を確保できません。
そこで役立つのが、カテゴリー分けです。
あらかじめブログで作るカテゴリーを決めておけば、
- 何をテーマにネタを探すべきか
- 思いついたネタがテーマから外れていないか
などの判断ができます。
カテゴリー分けは記事作りの指針となるでしょう。
ブログカテゴリーの決め方5ステップ
WordPressでブログの初期設定が完了したら、以下の5ステップでブログのカテゴリー分けを行いましょう。
- ブログのテーマを決める
- 検索キーワードを調べる
- 階層構造を意識してカテゴリを作る
- スラッグ名を英字にする
- パンくずリストを設置する
順番に解説します。
1. ブログのテーマを決める
ブログはテーマを決めて発信することで、集客も収益化もしやすくなります。
最初は自分の好きなように書く「雑記ブログ」でも良いですが、徐々にテーマを決めた「特化ブログ」に移行するのがおすすめです。
雑記ブログから特化ブログに移行する方法は、下記記事で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。
ブログのテーマは、
- ブログのノウハウ
- 仮想通貨
- ダイエット
- 節約
- 筋トレ
など、ある程度ざっくり決めましょう。
テーマ選びに迷う場合は、アフィリエイトの単価が高いジャンルから選ぶのもおすすめです。
下記記事では高単価アフィリエイトを25選を紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
2. 検索キーワードを含めたカテゴリー名にする
カテゴリー名に検索キーワードを含める理由は、SEO評価を高めるためです。
記事タイトルに検索キーワードを含めて検索上位を狙うように、カテゴリー名に関してもキーワードを含めることで、検索上位を狙うことができます。
またGoogleがサイトの評価をする際に、検索キーワードをカテゴリー名にすることで、サイトの内容を理解しやすくなるメリットもあります。
検索キーワードを調べるときは、無料で使える『ラッコキーワード』がおすすめです。
使い方は以下のとおりです。
【例:「ブログのノウハウ」をテーマにした場合】
検索するときのキーワードは「ブログ」のような抽象的なものでOKです。
キーワードをコピーして、『Googleキーワードプランナー』に移行します。
コピーしたキーワードを貼り付けて、月間平均検索ボリューム順に並べ替えます。
カテゴリー名として適切なのは、以下のとおりです。
- 親カテゴリー:キーワード1語かつ検索ボリューム1万以上(例:ブログ)
- 子カテゴリー:キーワード2語以上かつ検索ボリューム1,000以上(例:ブログ 始め方)
それぞれ検索ボリュームを大きめに設定することで、カテゴリー内に入れる記事が少ない事態を防げます。
またキーワードも子カテゴリーで2語にすることで、カテゴリー内で執筆する記事の方向性を程よく決めることができます。
3. 階層構造を意識してカテゴリーを作る
カテゴリーは階層構造となっており、親カテゴリーと子カテゴリーと分類されます。
親カテゴリーが子カテゴリーを内包しているような構造にしましょう。
また子カテゴリー同士が類似しないかも確認しましょう。類似していると、記事の分類が困難になります。
【例:「ブログのノウハウ」をテーマにした場合】
NG:親カテゴリーが子カテゴリーを内包していない
親カテゴリー:「ブログ」
子カテゴリー:「Webマーケティング」「転職」「ブログ 始め方」
→Webマーケティングや転職は、ブログが内包しているとは言えない。
NG:子カテゴリー同士が類似している
親カテゴリー:「ブログ」
子カテゴリー:「ブログ 始め方」「ブログ 稼ぎ方」「ブログ 収益化」
→稼ぎ方と収益化は類似している
OK
親カテゴリー:「ブログ」
子カテゴリー:「ブログ 始め方」「ブログ 稼ぎ方」「ブログ 書き方」
→親カテゴリーが子カテゴリーを内包している。また子カテゴリーがそれぞれ独立している。
ブログカテゴリーの決め方の例
ブログのカテゴリー分けのイメージをしやすくするために、例を3つ紹介します。
【Webデザインの場合】
親カテゴリー:「Webデザイン」
子カテゴリー:「Webデザイン 独学」「Webデザイン 副業」「Webデザイン スクール」
【筋トレの場合】
親カテゴリー:「筋トレ」
子カテゴリー:「筋トレ 食事」「筋トレ メニュー」「筋トレ ジム」
【副業の場合】
親カテゴリー:「副業」
子カテゴリー:「副業 ブログ」「副業 SNS」「副業 確定申告」
上記のように、自分のブログのテーマにあわせてカテゴリー分けをしてみてください。
ブログのカテゴリー分けのコツ7つ
実際にカテゴリー分けをするときは次の7つを意識してみてください。
- 階層を深くしすぎない
- 1記事1カテゴリーにする
- 記事を「その他」などに分類しない
- 親カテゴリーは2~3個までにする
- 子カテゴリー分けは5記事以上作ってからにする
- スラッグ名はわかりやすい英字にする
- 記事同士は内部リンクでつなげる
順番に解説します。
1. 階層を深くしすぎない
ブログのカテゴリーは子カテゴリーまでにして、それ以上は作らないようにしましょう。
階層を深くしすぎると、Googleがサイトを評価しづらくなったり、読者が情報にアクセスしにくくなったりします。
【NG例:「ブログのノウハウ」をテーマにした場合】
親カテゴリー:「ブログ」
子カテゴリー:「ブログ 始め方」
孫カテゴリー:「ブログ 始め方 WordPress」←作りすぎ
孫カテゴリーまで用意すると、カテゴリー内の記事数も少なくなってしまいます。
よってカテゴリーは、親カテゴリー、子カテゴリーまでにしましょう。
2. 1記事1カテゴリーにする
記事が複数のカテゴリーに属していると、SEOに悪影響を及ぼします。
SEOに悪影響を及ぼす理由は、Googleは1記事を1カテゴリーでしか評価できないからです。
複数カテゴリーに属していると、最適な評価がされないリスクが高まります。
また読者が記事を探すときも、同じ記事が複数カテゴリーにあると混乱します。
重複しそうなカテゴリーはそもそも作らず、1記事1カテゴリーを守りましょう。
3. 記事を「その他」などに分類しない
作った記事をどこに分類すれば良いかわからず、「その他」などのカテゴリーにとりあえず入れるのはやめましょう。
どんなカテゴリーなのか理解できない場所に記事を分類すると、読者もGoogleも記事を適切に評価することができません。
そもそも分類に困るような記事は作らず、カテゴリー名に沿った記事を作りましょう。
4. 親カテゴリーは2〜3個までにする
親カテゴリーが5個や10個もあると、読者は混乱してしまいます。
個人ブログの場合は、親カテゴリーを2~3個にとどめて、テーマを広げすぎないようにしましょう。
たとえばWebマーケティングがテーマのブログだとしたら、
- ブログ
- SEO
- 広告
くらいの親カテゴリーにしておくと、読者も理解しやすいです。
5. 子カテゴリー分けは5記事以上作ってからにする
記事数が少ない状態で、子カテゴリーまで作るのはやめましょう。
Googleから情報が少ないと判断されて、SEOで悪影響を及ぼすおそれもあります。
カテゴリーに含まれる記事がいくつもあることで、カテゴリー全体の価値は高まります。
たとえば、
- 親カテゴリー:「ブログ」
- 子カテゴリー:「ブログ 始め方」「ブログ 稼ぎ方」
などを想定している場合も、まずは親カテゴリー「ブログ」として記事を溜めていきます。
その後、同じカテゴリーで括れる記事が最低5記事以上用意できたら、子カテゴリーを設定していきましょう。
6. スラッグ名はわかりやすい英字にする
スラッグ名とは、カテゴリーのURLのことです。
上記画像の赤枠がスラッグ名となります。
スラッグ名は自分で設定しないと、文字列になってしまいます。
Googleや読者が理解しやすくするためにも、スラッグ名はわかりやすい英字にしましょう。
スラッグ名は、WordPressの管理画面→「投稿」→「カテゴリー」で設定できます。
7. 記事同士は内部リンクでつなげる
Googleがサイトを評価するときは、「トップページ→カテゴリー→記事」という流れで評価します。
このときカテゴリー内の記事をGoogleが全て評価するために、内部リンクで記事をつなげましょう。
内部リンクとは、記事内でブログ内の別記事を紹介することです。
内部リンクで記事同士をつなげることで、Googleは記事同士の関係性を理解でき、結果的にSEOにも良い影響を及ぼします。
ブログのカテゴリー決めについてよくある質問
1. カテゴリーとタグの違いは?
記事の分類方法としてタグ機能もありますが、カテゴリーとタグは明確に異なります。
違いは以下のとおりです。
カテゴリー | タグ | |
---|---|---|
重要度 | 高 | 低 |
機能 | 記事のフォルダ分け | 記事の付箋 |
階層構造 | あり | なし |
分類 | 1記事1カテゴリまで | 1記事複数タグも可 |
カテゴリーに比べると、タグは優先順位が低く、必ずやるべきことではありません。
SEO対策としてもカテゴリーはサイト評価に重要ですが、タグはサイト評価をさほど左右しません。
一方で、タグは記事の細かい分類に役立ちます。
またカテゴリーを横断して同じタグを設定できるため、ユーザーの利便性向上につなげることはあるでしょう。
ただし、優先順位が高いのはカテゴリー分けです。
記事数が増えてカテゴリー以外で整理したくなったときに、タグを使うと良いでしょう。
2. 記事タイトルにカテゴリー名を含める必要はある?
必ずしもカテゴリー名を記事に含める必要はありません。
ただし、カテゴリーと関係のない記事を含めるのはやめましょう。
【例:子テーマ「ブログ 始め方」の場合】
- ブログの始め方は? 初心者にもわかりやすく解説
- WordPressの始め方を解説
- noteの始め方を解説
上記の場合、WordPressとnoteの記事は「ブログ 始め方」とタイトルに含まれてはいないが、内容は「ブログ 始め方」に該当しています。
ブログのカテゴリーでSEO対策をしよう!
以上、本記事ではブログのカテゴリー分けについて解説しました。
ブログのカテゴリー分けを適切に行うことで、
- SEO集客向上を期待できる
- 読者が記事を探しやすくなる
- どんな記事を作るべきか分かりやすくなる
などのメリットがあります。
読者にとってもGoogleにとっても、理解しやすいカテゴリー分けをしてみてください!