レンタルサーバーってどんなものなの?
サイト運営に必要なものなのかな……。
このような疑問を解決します。
本記事で伝える内容
「サイト運営でレンタルサーバーが必要」と言われても、いまいちピンとこないですよね。
そこで本記事では、レンタルサーバーについて初心者にもわかりやすく解説します。
レンタルサーバーの理解を深めて、今後のサイト運営に役立ててください。
この記事を書いている私の自己紹介
※この記事は3分で読めます。
レンタルサーバーとは?
レンタルサーバーとは、サーバーを貸し出しているサービスのことです。
まずはサーバーの役割から解説をします。
そもそもサーバーとは?
そもそもサーバーとは、サイトやサービスの情報を保存している機械のことです。
普段私たちが見ているWebサイトや利用しているアプリは、サーバーを介して映し出されています。
サーバーの役割は「保存」と「送信」の2つです。
最初に、ブログ運営者やアプリ開発者はサーバーにデータを「保存(アップロード)」します。
その後ユーザーのリクエストに応じて、サーバーは適切な情報を「送信」しているのです。
サイトをクリックして閲覧する行為も、リクエストに該当しますよ!
レンタルサーバーが必要な理由
レンタルサーバーが必要な理由は、サーバーは個人の管理が大変だからです。
サーバーは自作で準備することも可能ですが、
- 電気代
- メンテナンス
- 場所
など莫大な所有コストがかかります。
一方でレンタルサーバーは企業がメンテナンスや場所を確保してくれるため、サーバーを管理する必要がありません。
また専門知識も必要なく利用できることから、個人がサイト運営をするハードルをグッと下げてくれました。
レンタルサーバーでできることとは?
それでは具体的に、レンタルサーバーでできることを5つ紹介します。
レンタルサーバーでできること
- ブログ・ホームページ運営
- ECサイト運営
- メールアドレスの運用
- ゲームサーバーの構築
- Webサービスの運用
順番に解説します。
1. ブログ・ホームページ運営
レンタルサーバーの用途として最も主流なのが、ブログやホームページ運営です。
サイト運営者は記事などのコンテンツをレンタルサーバーに保存して、世界中に公開することができます。
また、昔はHTML・CSSを入力してサイトを1から作る必要がありましたが、最近はWordPressなどのCMS(ソフト)を利用することでサイト制作が簡単になりました。
ワンクリックでWordPressのインストールができるレンタルサーバーも多いですよ!
そのため主婦や学生、社会人など、レンタルサーバーを借りてブログ副業をする人が増えています。
ブログの始め方は下記の記事で詳しく解説しています。あわせてご覧ください。
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2. ECサイトの運営
ECサイトとは、ショッピングサイトのことです。
ECサイトに関しても、最近は『EC-CUBE』のような便利なソフトが増えたため、ECサイト作りのハードルが低くなりました。
Amazonや楽天などの既存サービスを利用するケースもありますが、手数料の観点からレンタルサーバーを利用して自分でECサイトを構築する人も増えています。
3. メールアドレスの運用
レンタルサーバーを契約するときは、同時に独自ドメイン(koyablogs.comのようなURL)を準備するのが一般的です。
この独自ドメインを、メールアドレスとして運用するケースもあります。
メールアドレスの運用者として多いのが、企業です。
企業は信頼度やセキュリティの観点から、Gmailなどのフリーアドレスを利用すること避けるため、代わりに〇〇.comのようなメールアドレスを設定します。
4. ゲームサーバーの構築
マインクラフトやテラリアなどの人気ゲームをオンラインでマルチプレイするために、レンタルサーバーを利用するケースも多いです。
同じサーバーに接続すれば、友人とオンラインで通信することができます。
ゲームサーバーに関しても、特別な知識は不要で簡単に利用できるレンタルサーバーが増えています。
5. Webサービスの運用
自分で作ったWebサービスの開発・運用でレンタルサーバーを利用することもあります。
こちらは上級者向けの利用方法ですが、HTML/CSS、Ruby、Pythonなどの言語を利用することでWebサービスを作ることが可能です。
またサーバーを通じて公開すれば、Webサービスを世界中のユーザーに利用してもらうこともできます。
レンタルサーバーの種類とは?
レンタルサーバーには4つの種類があり、種類ごとに用途や貸し出し方法が異なります。
レンタルサーバーの種類は以下のとおりです。
レンタルサーバーの種類
- 共用サーバー
- 専用サーバー
- VPSサーバー
- クラウドサーバー
それぞれのサーバーを表でまとめたものが以下になります。
各サーバーの特徴
特徴 | メリット | デメリット | |
---|---|---|---|
共用サーバー | 最も一般的なサーバー 複数のユーザーで1つのサーバーを共有する | ・低コストで利用できる ・専門知識が不要 | ・他のユーザの影響を受けてしまう |
専用サーバー | 1つのサーバーを1つのユーザーで使用する | ・他のユーザーの影響を受けない ・自由度が高い | ・費用が高い ・専門知識が必要 |
VPSサーバー | 1つのサーバーから複数の仮想専用サーバーを作り、各ユーザーが使用する | ・低コストで利用できる ・カスタマイズ性が高い | ・専門知識が必要 |
クラウドサーバー | 使用する容量を自分で決められる自由度の高いサーバー | ・利用量を自由に決められる | ・支払いが変動する ・専門知識が必要 |
詳細を順番に解説します。
1. 共用サーバー
共用サーバーとは、1つのサーバーをみんなで利用する方法です。最も一般的なレンタルサーバーの利用方法となります。
共用サーバーでは、1つのサーバーに「Aさんのブログ」「B株式会社の企業サイト」「CショップのECサイト」のように複数のサイトが含まれています。
共用サーバーは、「シェアハウス」をイメージすると理解しやすいでしょう。シェアハウスなので家具や家電を自分で用意する必要はない一方で、自分好みに家を変えることは難しいです。
共用サーバーのメリット・デメリットは以下のとおりです。
- 費用が安い
- 専門知識が不要
- 簡単に使える
- ほかのユーザーの影響を受ける
- カスタマイズ性は低い
共用サーバーは、以下のような人におすすめです。
- 初心者でサーバーの使い方に自信がない
- 個人ブログを運営したい
- 小規模な起業サイトやECサイトを運営したい
- とりあえずサーバーを使ってみたい
副業で個人ブログを運営したい場合などは、共用サーバーで十分ですよ!
共用サーバーでおすすめのレンタルサーバーは下記記事で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。
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2. 専用サーバー
専用サーバーは、1つのサーバーを自分だけで利用できます。
専用サーバーは、「一軒家」をイメージすると理解しやすいでしょう。一軒家なので自分の好きなようにアレンジできますが、必要なものは自分で全部用意しなければいけません。
専用サーバーのメリット・デメリットは以下のとおりです。
- 自分の好きなようにカスタマイズできる
- ほかのユーザーの影響を受けず安定性が高い
- 費用が高い
- 専門知識が必要
専用サーバーは、以下のような人におすすめです。
- サーバー運営の知識がある
- 大量アクセスがある大規模ECサイトを運営予定
専用サーバーは専門知識が必要になるため、初心者にはおすすめできません。
3. VPSサーバー
VPSサーバーとは、1つのサーバーから仮想の専用サーバーを複数作り、ユーザーに割り当てるものです。
共用サーバーと専用サーバーの中間のような存在で、まるで自分のサーバーのように使うことができます。
VPSサーバーは、「マンション」をイメージすると理解しやすいでしょう。マンションの部屋は自分のものなので、自由に部屋をカスタマイズすることができます。
VPSサーバーのメリット・デメリットは以下のとおりです。
- サーバーを自由に利用できる
- 専用サーバーよりもコストを抑えられる
- 専門知識が必要
- 共用サーバーよりはコストがかかる
VPSサーバーは以下のような人におすすめです。
- ゲームサーバーを構築したい人
- 自分でアプリケーションをインストールしたい人
VPSサーバーの使用用途として一般的なのは、ゲームサーバーでの利用です。
マインクラフトなどのゲームでサーバーを利用したい場合は、VPSサーバーにしましょう。
4. クラウドサーバー
クラウドサーバーとは、容量やCPUを柔軟に変更できるサーバーです。
仕組みとしてはVPSサーバーに近いですが、クラウドサーバーのほうが柔軟性があります。
クラウドサーバーのメリット・デメリットは以下のとおりです。
- アクセス状況に応じてサーバーの使用量を変更できる
- コストが変動する
- 専門知識が必要
クラウドサーバーは以下のような人におすすめです。
- アクセス数に変動がある
- サーバー運用の知識がある
クラウドサーバーは上級者向けのサーバーのため、初心者が使うことはまずないでしょう。
まずは共用サーバーがおすすめ!
4種類のレンタルサーバーを紹介しましたが、まずは共用サーバーの利用がおすすめです。
共用サーバーがおすすめの理由は3つあります。
共用サーバーがおすすめの理由
- 月1,000円ほどでコストを抑えられるから
- 専門知識が不要だから
- すぐに使うことができるから
目的がサイト運営であれば、共用サーバーで十分です。物足りないようであれば、あとから変更するようにしましょう。
共用サーバーのおすすめは下記記事で紹介しています。ぜひ参考にしてください。
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レンタルサーバーの選び方のポイントとは?
レンタルサーバーを提供している会社はいくつもあります。
そのなかで適切なレンタルサーバーを選ぶためには、以下のポイントを意識してください。
レンタルサーバーの選び方のポイント
順番に解説します。
1. 運営実績は豊富か
運営実績が豊富なレンタルサーバーは、安心して利用できるためおすすめです。
運営実績は以下で判断すると良いでしょう。
運営実績の判断基準
- 運営歴が長いか
- シェア率は高いか
- ユーザーの満足度は高いか
たとえ性能が高いレンタルサーバーでも、実績が乏しいと利用に不安が残ります。
そのため上記3点は一度確認しておきましょう。
2. サポートが充実しているか
レンタルサーバーを使っていると疑問点が出てくることが多いため、サポートの充実度も確認しておきましょう。
レンタルサーバーによっては、メールの対応しか受け付けていなかったり、平日しか対応してくれなかったりするケースも多いです。
たとえばサラリーマンが副業でブログ運営する場合は、土日がメインになることが多いので、土日でもサポート対応してくれるレンタルサーバーを選ぶと良いでしょう。
3. 価格は適切か
レンタルサーバーは長く利用するため、月々の価格も重視すべきです。
それぞれのレンタルサーバーについて、価格相場は以下のとおりです。
【種類別】レンタルサーバーの価格相場
- 共用サーバー:月1,000円ほど
- 専用サーバー:月10,000円〜50,000円ほど
- VPSサーバー:月1,000円〜10,0000円ほど
自分の使用用途によって相場は異なるため、自分に近いモデルケースを見つけて、相場を確認するようにしましょう。
安すぎる場合も、何かしらサービスが欠如しているおそれがあるため、注意が必要です。
4. 表示速度は速いか
サーバーの表示速度は、ユーザーの満足度に直結する重要な要素です。
表示速度が遅いとユーザーはストレスを感じてしまうため、離脱の原因となります。
サーバーの処理速度や表示速度については、公式が計測値を示していることが多いため、一度確認することをおすすめします。
5. バックアップ機能はついているか
バックアップ機能は、サイトの情報を復元するときに役立つ保険機能です。
サイト運営をしていると、サーバーの不具合によって意図せずデータが消えてしまうことがあります。
そのような場合もサーバーの自動バックアップ機能があれば、復元することができます。
最近は無料で自動バックアップ機能をつけている場合も多いので、一度確認してみてください。
6. 管理画面は見やすいか
サーバー初心者の場合は特に、管理画面の見やすさを重視しましょう。
なぜなら管理画面が見にくいと、どこに何があるかわからず、ストレスが溜まるからです。
管理画面は日常的に使わないことから操作方法を忘れてしまうことが多いため、直感的な操作ができるものがおすすめです。
どんな管理画面かは契約前に確認できるため、一度チェックしておきましょう。
7. マルチドメインに対応しているか
将来的に複数サイトを運営することも考えて、マルチドメインに対応しているサーバを選びましょう。
マルチドメインとは、1つのサーバーで複数の独自ドメインを管理できる仕組みです。
サイトを新しく立ち上げる場合は、独自ドメインも新規で用意する必要があります。
マルチドメインに対応していないレンタルサーバーの場合、独自ドメインごとにサーバーの契約が必要になり、コストが高くなるため注意しましょう。
レンタルサーバーとは情報を保存する機械のこと!サイト運営では必須です
本記事では、レンタルサーバーについて詳しく解説をしました。
記事の内容をまとめると以下のとおりです。
記事のまとめ
- レンタルサーバーとは、情報を保存する機械のこと
- レンタルサーバーには4種類ある
- 最初のレンタルサーバーは共用サーバーがおすすめ
サーバーを初めて利用する方やブログ運営をする場合は、共用サーバーで問題ありません。
共用サーバーのなかでも、レンタルサーバーのサービスは複数あるため、実績や価格を見て適切なレンタルサーバーを選ぶようにしてください!