【学歴ロンダリングで後悔】旧帝大の院に進んだ僕が実体験をもとに解説

就活で学歴フィルターをくぐり抜けるために考えるのが、学歴ロンダリングじゃないでしょうか。

旧帝大以上の大学院に進学すれば、学歴が良くなって就活が有利になるのでは……?

僕自身、大学生のころはそう思っていました。

そして結果的に、地方国公立の理系から旧帝大の大学院にロンダリングをしました。

その経験も踏まえて、学歴ロンダリングをして良かったか、就活ではどうなったのか書いていきたいと思います。

今学歴ロンダリングをしようか迷っている大学生が参考にしてくれたら嬉しいです。

記事を書いている僕の自己紹介

  • 院卒会社員
  • 地方国立理系卒 → 旧帝大の大学院卒業
  • ブラック研究室で消耗する
目次

そもそも学歴ロンダリングとは?

学歴ロンダリングとは、大学院を名のある大学にして、最終学歴を良く見せることです。

一般的には就活を有利にするために、学歴ロンダリングをする人が多いです。

諸説ありますが、就活には学歴フィルターが存在するとされています。

学歴フィルターとは、学歴の高い学生を採用するために、学歴が一定水準以下の学生をエントリーシートの時点で不採用にしてしまうものです。

セイジ

ちなみに「学歴フィルターはあります」と明言している採用現場もあるみたいですね……。

▲出典:ITMedia

学歴ロンダリングの例としては、以下のとおりです。

学歴ロンダリングの例

地方国公立、地方私立大学→東大、京大、その他旧帝大の大学院

上記のように、大学院進学先を内部ではなく外部にすることで、パッと見の印象を良くすることができます。

【結論】学歴ロンダリングは後悔するからやめとけ

学歴ロンダリングが目的で、大学院を変えるのはやめとけ。

先に結論を言っておきますね。

マジで学歴だけを求めて大学院を変えるのは、やめておいたほうが良いです。

僕の場合は、地方国公立→旧帝大の大学院とロンダリングをして、学歴をアップデートさせました。

そして僕が就活で受けたのは、東証一部上場をした大手食品メーカーばかりです。

その結果わかったのが、「企業はそれほど学歴を重視していない」ということでした。

【体験談】就職で必要なのは学歴じゃなくて経験だった

「旧帝大学卒業見込み」の学歴とガクチカ(※)を400文字くらい書いて、エントリーシートを大手企業に10社以上提出。
※学生時代頑張ったこと。通称ガクチカと呼ばれる

その結果待っていたのは、8割以上の企業からのお祈りメールでした。

ちなみに僕は深刻すぎるほどの大手病で、大手企業に行きたい想いだけは人一倍強かったです。

そのため、

・エントリーシートは、1週間以上かけて全て作成
・キャリアセンターor大手内定の先輩に3回以上添削(全てのエントリーシート)
・本気で行きたい企業は直アポでコネ作り

までしました。

その結果、8割以上の企業からのお祈りメール。

ズタボロの結果を前に、僕は気づきました。

企業が重要視しているのは、「学歴」じゃなくて「経験」ということに。

この事実は、エントリーシートを通過した企業の集団面接、そして内定をもらった企業の内定式で気づきました。

誤解を恐れずに言うのなら、出身大学はさまざまだったのです。

もちろん東大、京大をはじめとする、旧帝大の大学院出身もいました。でも同じくらい、その他の大学出身もいたんです。

冷静に考えればわかります。

企業が見ているのは、「何を学生時代にしてきて、何を学んだかの経験」なんです。

仮に学歴フィルターがあったとしても、最後の内定を勝ち取るのは「経験」です。

たとえば、

・東大卒で、学生時代は飲みサーで遊ぶ毎日
・地方大学卒で、学生時代は所持金0円で世界一周を果たした

この二人が最終面接にいたらどっちを取りたいですか?

絶対に後者ですよね。極端な例かもしれませんが、面接ではこのような経験が物を言います。

ちなみに転職で必要なのも経験

もはや転職で学歴なんて、見られていないに等しいです。見られているのは、本業や職業での経験になります。

僕自身も学歴ではなく、副業のブログの経験を買ってもらいWebメディア編集者に転職できました。

ちなみに、大学生のブログは学歴ロンダリングの何十倍も良い経験となります。下記で始め方を解説しているので、ぜひ参考にしてくださいね。

僕だけの話じゃ頼りないので、有名な方も。

転職アンテナ』というメディアを運営しているmotoさん(@moto_recruit)は、短大を卒業後、ホームセンターに就職して、それからマイナビやリクルートなどの7回の転職をしています。

その間にメディア運営や会社売却、書籍出版もした超スゴイ方です。

大変失礼な話ですが、motoさんも学歴ではなく経験でここまでの実績を積み上げてきたと言えるでしょう。

学歴ロンダリングのメリット3つ

そうは言っても、就活に関係なく学歴ロンダリングをしたメリットもあります。

しかし、これらのメリットがロンダリングを後押しするほど強くはないので、参考程度にお願いします。

学歴ロンダリングのメリット

  • TOEICのスコアが上がった
  • ブラック研究室を通じてスキルが上がった
  • ロンダリングの経験自体が自分の自信になった

順番に解説します。

1. TOEICのスコアが上がった

学歴ロンダリング先として人気な旧帝大の場合、入試にTOEICのスコアが必要になるケースが多いです。

僕の進学先の場合は、「TOEICスコア/10」が英語の持ち点として加算されました。

大学院の入試は「英語の点数+理系教科2つ(当日テスト)」の場合が多いので、スコアを更新できるTOEICをがんばるロンダリング勢は多いです。

僕も例外ではなく、TOEICスコアを490→780まで上げることができました。

TOEICのスコアは大学院入試だけではなく、就活に必要なケースもあったので、780のスコアに助けらることは多かったですね。

ちなみにTOEICのスコアを上げるために役立ったのは、スタディサプリ ENGLISHです。スタサプを毎日1時間で3ヶ月続けたらスコアが爆上がりしました。

TOEICのスコアは就活や就職後のキャリアに関わることもあるので、学生のうちから挑戦するのは普通におすすめです。

2. ブラック研究室を通じてスキルが上がった

研究室選びに失敗した僕は、

  • 土日祝なし
  • 1日朝から晩まで研究をし続ける

なブラック研究室に2年間通いました。

セイジ

「大学院 やめたい」と何回検索したかわからないです。

そんなブラック研究室を通じて、僕の社会人としてのスキルは底上げされたと思います。

具体的には、

・簡単には折れない心
・ストイックにやり続ける力
・パワポやプレゼン力

などのスキルが身につきました。

正直上記のスキルに今も助けられることはありますが、心をズタボロにしながら身につけるべきスキルではないと思います。

3. ロンダリングの経験自体が自分の自信になった

学歴ロンダリングは、面倒臭いです。

本来ならば必要ないTOEICや入試勉強をしなければならないため、そのぶん大学生活で遊べなくなります。

しかし「就活を有利にしたい」という不純な動機であっても、目標を掲げて達成したのは、僕にとって自信になりました。

がんばれば、なんとかなる。

そんな自信が身についたのは、学歴ロンダリングの経験でした。

学歴ロンダリングのデメリット3つ

そんなメリットを上回るデメリットを僕は感じました。そちらも赤裸々に語ります。

学歴ロンダリングのデメリット3つ

  • 就活に有利にならないのでコスパが悪い
  • うつ状態になりかけた
  • 大事な2年間を拘束された

順番に解説します。

1. 就活に有利にならないのでコスパが悪い

散々伝えましたが、学歴ロンダリングによって就活はそこまで有利になりません。

たとえ学歴フィルターを突破できたとしても、面接で「経験」を語れない人は落とされます。

たとえば就活ではガクチカが大切ですが、「学歴ロンダリングのために勉強をがんばりました」では面接を突破できません。

セイジ

「〇〇の研究がしたくて入りました」なら良いですが、「学歴を良くしたくて入りました」では誰も採用したいと思わないですよね……

さらに大学院はタダではなく、お金がかかります。

1年で100万円以上かけて学歴を良くしたいのか、よく考えてみてください。

2. うつ状態になりかけた

僕は研究室を選びをミスってしまい、うつ状態になりかけました。

具体的には、

・家から出られず震える
・研究室で泣いてしまう
・食欲不振

などいろいろな症状が出ました。

もちろん、ロンダリングをした学生全員がそうなるわけではありません。

しかし、外部からの大学院進学は情報量が少なく、研究室選びをミスりやすいです。

研究室見学もありますが、「この研究室ってブラックですか……?」なんて聞きにくいじゃないですか。

ここまでの内容を読んでもロンダリングを考えているなら、研究室選びは慎重にしてください。

3. 大事な2年間を拘束された

26歳になった今ならわかります。20代の2年間って本当に重要です。

2年間学歴を良くしたいために研究しているのと、2年間お金を稼ぐために社会を経験しているのと、どっちが貴重な経験になると思いますか?

僕は絶対に「お金を稼ぐために社会を経験している」だと思います。

20代前半で社会を学んでおけば、それから先のキャリアも考えやすくなります。

今でも「なんで22〜24歳をあんなに無駄にしたんだろう……」と後悔することが多いです。

学歴ロンダリングで後悔する前に!就活を有利にする行動3つ

この記事を読んでいる人の多くは、僕と同じように学歴にコンプレックスを抱いていて、就活に不安を抱えている人だと思います。

そんなあなたに伝えたいのが、就活を有利にする行動は学歴ロンダリングではなく、「0→1の経験」ということです。

「0→1の経験」とは、すなわち小さな起業経験です。

起業なんて自信ないし、無理に決まってる。

と思っている方は安心してください。

起業経験で必要なのは、たった1円を稼ぐことです。

企業はどんな規模であれ、ビジネスを作り、利益を生み出すことを大切にしています。

そのため1円でも稼いだ経験があると、面接官は身を乗り出してその経験を聞いてきます。

セイジ

0→1の経験は、ESも書きやすくなるのでおすすめです。

ということで、今から「0→1を作る」3つの行動を紹介します。

正直この3つのどれかを実践するだけで、どんなアルバイトや学歴よりも就活を無双できます。

就活を有利にするためにやるべき行動3つ

  • ブログ
  • 長期インターン
  • SNS運用

順番に解説します。

1. ブログ

まずは一番おすすめのブログから紹介します。

ブログがおすすめの理由は3つあります。

ブログのおすすめポイント

  • 月1,000円ほどで始められるから
  • 企業の需要があるマーケティングスキルを身につけられるから
  • 1円を稼ぐ経験をしやすいから

いま社会人に人気の副業ブログは、大学生にもおすすめです。

まずはなんといっても費用が安い! 月1,000円で始めることができます。ランチ1回分です。

そしてどの企業からも需要がある、Webマーケティングのスキルを身につけやすいのも魅力です。

セイジ

Webマーケティングのスキルがあれば、平均年収よりも高い企業への就職も全然できます。

さらに、0→1の経験がしやすいです。

ブログで月100万円稼ぐことは難しいですが、ブログで1円を稼ぐ経験は3ヶ月本気で運営すれば達成できます。

実際にブログで稼いでいる人は全体の7割、月5万円を稼いでいる人は5人に1人もいるので、かなり現実的と言えるでしょう。

ブログはかなり有意義な経験になりますし、大学生でやっている人は少ないので、就活の差別化にも役立ちます。

大学生のブログの始め方については、下記記事で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。

≫ 大学生のブログの始め方を5ステップで解説!最短で稼ぐ7つのコツも紹介

2. 長期インターン

長期インターンは、企業の力を借りながら「0→1経験」ができる穴場です。

インターンだと、0からの経験にならないんじゃ……?

と思っている方は安心してください。

長期インターン先はベンチャー企業が中心であり、新しいメディアやサービスを立ち上げる行動をしていることが多いです。

そのため新規事業の立ち上げメンバーとして参加をすれば、かなり学びのある0→1の経験が可能です。

長期インターンのおすすめポイント

  • チームで0→1を経験できる
  • 社会人と交流できる
  • 内定をもらえる可能性も高い

都市部に住んでいなくても、地方からフルリモートでできる長期インターンは増えているので、地方大学生も安心してください。

なお、インターン先を探すときは「逆求人」がおすすめです。逆求人サービスでは、なんと企業からあなたにオファーをしてくれます。

インターンだけではなく、就活にも役立つサービスなので、無料登録して損はないでしょう。

おすすめの逆求人サービス

一番のおすすめはdodaキャンパスですね。登録している企業も、以下のように有名企業が多いです。

どれも無料で利用できるので、サクッと登録だけしておきましょう。

3. SNS運用

最後におすすめなのが、TwitterやInstagram、TikTokなどを活用したSNS運用です。

SNS運用とは、普段遊びで使うSNSとは違い、何か商品を売るためにSNSを利用する方法です。

セイジ

リアルな友達ではなく、ネット上で0からフォロワーを集めていきます。

SNS運用のおすすめポイント

  • 無料で始められる
  • 普段から使い慣れているので、操作で迷うことがない
  • SNSを活用したい企業が多いので、興味を持たれやすい

普段から使い慣れているSNSをそのまま利用するので、始めるハードルが低いのがメリットです。

一方で、SNS運用者が多くて埋もれやすいのがデメリットとなります。

誰でも簡単に始められるSNSは参入障壁が低く、学生以外にも社会人や主婦なども運用しているケースが多いです。

そのため前に紹介したブログや長期インターンに比べて、0→1の経験が難しいことは理解しておきましょう。

セイジ

「これだけは負けない」という発信分野があれば、SNSでもOKです!

学歴ロンダリングは後悔する!就活を有利にするなら「経験」を意識しよう!

本記事では、学歴ロンダリングについて僕の体験談をもとに解説をしました。

僕のスタンスとしては、「就活を有利にしたい学歴ロンダリングは後悔する。その情熱は経験に費やそう」です。

「〇〇な研究をしたい」という明確な目的がなく大学院に進んでも、後悔する確率のほうが高いと思います。

そして考えのない大学院進学は、貴重な20代を無駄にするだけです。

もし「就活を有利にしたい」という考えがあるなら、学歴ロンダリングではなく以下3つの行動をしてみてください。

就活を有利にする行動3つ

  • ブログ
  • 長期インターン
  • SNS運用

学生時代から上記の行動をする人は少ないので、学歴よりもよっぽど就活で無双できます。

行動するのは10,000人に1人

ここまで記事を読んだ人で、興味を持つのは100人に1人。そして行動するのは、さらに100人に1人です。つまり10,000人に1人しか行動はしません。

もし本気で就活で成功したいなら、今日から行動しましょう。

行動したら経験が残りますが、行動しなかったら何も残りません。

もしブログを始めたい場合は、下記記事をどうぞ。10分でブログを始められます。

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