本記事で解決できること
- 雑記ブログと特化ブログの特徴は?
- 雑記ブログと特化ブログのメリット・デメリットは?
- 雑記ブログと特化ブログのどっちがおすすめ?
この記事を書いている私の自己紹介
ブログを始めるときに、雑記ブログと特化ブログのどちらを選べば良いか迷いますよね。
雑記ブログは複数のジャンルを発信できる一方で収益化が難しく、特化ブログはジャンルが絞られる一方で収益化がしやすいという特徴があります。
雑記ブログの運営しやすさを選ぶべきか、特化ブログの稼ぎやすさを選ぶべか、悩む気持ちはよくわかります。
そこで本記事では、雑記ブログと特化ブログのそれぞれのメリット・デメリットをお伝えします。
どちらを選ぶべきかの判断表も用意しているので、ぜひ最後までご覧ください。
なお、これから本気でブログ運営をしたい方に向けて、『稼ぐために必須!WordPressブログの始め方』という記事を用意しました。ブログの始め方や開設後にやるべきことが理解できるので、ぜひ参考にしてください。
そもそも雑記ブログと特化ブログとは?
雑記ブログと特化ブログの特徴は、以下のとおりです。
雑記ブログ | 特化ブログ | |
---|---|---|
発信内容 | ジャンルを決めず発信する | ジャンルを絞って発信する (1つ〜3つ) |
ターゲット | 広い範囲 | 狭い範囲 |
SEO | 弱い | 強い |
専門性 | 低い | 高い |
トレンド性 | 高い | 低い |
自由度 | 高い | 低い |
収益性 | 低い | 高い |
難易度 | 低い | 高い |
続けやすさ | 簡単 | 難しい |
一言でまとめると、
- 雑記ブログ:ジャンルを問わず気軽できる代わりに、収益性が低いブログ
- 特化ブログ:ジャンルが絞られ知識が必要になる代わりに、収益性が高いブログ
となります。
雑記ブログの成功事例としては、マナブさんの「manablog」やヒトデさんの「今日はヒトデ祭りだぞ!」があります。
雑記ブログで成功した事例は、SNSを通じてファン作りができているケースが多いです。
一方で特化ブログの成功事例としては、「転職アンテナ」や「CAMP HACK」などがあります。
ちなみに、転職アンテナは専門性が評価され、企業が買収したことで有名です。
雑記ブログは昔ながらのブログで日記のようなイメージですが、特化ブログは収益化に特化したブログで専門誌のようなイメージです。
雑記ブログのメリット・デメリット
雑記ブログのメリット・デメリットは以下のとおりです。
メリット | デメリット |
---|---|
・続けやすい ・読者のファン化をしやすい ・得意ジャンルを見つけやすい | ・SEOの難易度が高い ・ブランディングが難しい ・収益化が難しい |
順番に解説します。
メリット
雑記ブログのメリットは以下3つです。
- 続けやすい
- 読者のファン化をしやすい
- 得意ジャンルを見つけやすい
1. 続けやすい
ブログの挫折理由のほとんどは、「ネタ切れ」と「飽き」です。
特に1つのジャンルを突き詰める特化ブログは、途中でネタ切れを起こしやすいです。
また1つの情報を発信し続けることに飽きてしまうケースもあります。
その点雑記ブログは、自分の興味のあることを好きなように発信できる自由さがあります。
読んだ本の感想を書いたり、ニュースで気になったことを書いたりと、とにかく自由度が高いです。
自分の好きなことを好きなだけ発信できるのは、雑記ブログの続けやすさに直結しています。
2. 読者のファン化をしやすい
雑記ブログで読者のファン化がしやすい理由は、人柄を出しやすいからです。
特化ブログは情報が優先となっていまいますが、雑記ブログは感想や感情を自由に綴ることができます。
情報よりも自分の考えを優先できる雑記ブログだからこそ、自分を知ってもらうことができ、ブログを通じて読者と交流しやすいです。
雑記ブログの成功者はSNSのフォロワー数も多い印象です。
3. 得意ジャンルを見つけやすい
雑記ブログで自由に発信を続けていると、発信が特に楽しいジャンルやPV数の伸び率が良いジャンルに気がつきます。
結果的にそのジャンルを特化して、特化ブログで成功するケースも多いです。
稼ぎやすさに惹かれて、いきなり特化ブログから始めると、ジャンルが自分に合わず挫折してしまうこともあります。
しかし雑記ブログから特化ブログに移行する場合は、自分の得意ジャンルを見定めてから運営できるため、挫折リスクをグッと抑えて継続的な運営をしやすいです。
デメリット
反対に雑記ブログのデメリットは3つあります。
- SEOの難易度が高い
- ブランディングが難しい
- 収益化が難しい
1. SEOの難易度が高い
SEOとは検索エンジン最適化のことで、一般的にはGoogle検索で記事を上位表示させることを言います。
ブログの1番のアクセス源はGoogle検索によるものなので、SEOはブログのアクセス数を増やすためにとても重要です。
しかし、雑記ブログはSEOの難易度が高いとされています。
その理由は雑記ブログは統一感がなく、Googleがどんなサイトか評価がしにくいからです。
Googleがサイトを評価するときは複数の記事からサイトの特徴を判断するため、記事に一貫性があるほうがSEOでは有利とされています。
そのため競合記事に負けない記事を書いたとしても、サイト全体で情報量が足りず、競合記事に順位で負けてしまうケースもあります。
2. ブランディングが難しい
雑記ブログは自分のファンになってくれる可能性がありますが、「ブログといえばマクサン」のようなブランディングがしにくいです。
ブランディングがしにくい理由は、発信内容に統一感がないからです、
雑記ブログの場合は、
- ブログの書き方
- おすすめのラーメン
- ワンピースの感想
のようになっているため、読者に自分が何の専門家であるか伝わりません。
また、Googleはサイトを評価するときに専門性(E-E-A-T)も重視しているため、専門性のない雑記ブログはSEOにも悪影響を及ぼします。
3. 収益化が難しい
ブログで稼ぐためには、アクセス数が何よりも大切です。
しかし先述のとおり、雑記ブログはSEOの難易度が高いため、アクセス数を伸ばすことが難しいです。
仮にアクセスがあったとしても、映画や本の感想のような記事では紹介できる商品やサービスが少なく、単価も低い傾向にあります。
また単価の高い商品やサービスの場合は、読者の購入ハードルも高いため、雑記ブログよりも信頼できる特化ブログから購入することが多いです。
総合的に見て、雑記ブログは収益化が難しいと言えるでしょう。
特化ブログのメリット・デメリット
特化ブログのメリット・デメリットは以下のとおりです。
メリット | デメリット |
---|---|
・SEOで高評価を得やすい ・読者から信頼を得やすい ・収益化しやすい | ・勉強が必要 ・記事を書く難易度が高い ・ジャンル選びに失敗すると辛い |
順番に解説します。
メリット
- SEOで高評価を得やすい
- 読者から信頼を得やすい
- 収益化しやすい
順番に解説します。
1. SEOで高評価を得やすい
特化ブログでSEOの高評価を得やすい理由は、情報の網羅性が高いからです。
情報が網羅的に解説されていることでGoogleも専門性を評価し、発信ジャンルで検索上位を取りやすくなります。
結果的にブログのアクセス数が増え、ブログの収益化にもつながります。
2. 読者から信頼を得やすい
特定ジャンルに対してさまざまな記事が用意されていれば、「このブログは信用できる」と読者は判断してくれます。
読者からの信頼は、
- ブログの指名検索率上昇
- 商品やサービスの購入率上昇
につながります。
また読者の信頼が高まることで、オンラインコミュニティの発足や書籍の出版に繋がることもあります。
【特化ブログでオンラインコミュニティや書籍出版をした例】
- ヒトデさん
- クニトミさん
- しかまるさん
- ミニマリストしぶさん
- 八木仁平さん
3. 収益化しやすい
特化ブログは、
- SEOで高評価を受けてアクセス数アップ
- 読者から信頼を得て購入率アップ
という2つのメリットにより、収益を伸ばしやすいです。
単価の高い商品やサービスで特化ブログを運営すれば、月1,000万円以上稼げることもあります。
よって収益化が目的でブログ運営をする場合は、特化ブログを運営したほうが良いでしょう。
デメリット
- 勉強が必要
- 記事を書く難易度が高い
- ジャンル選びに失敗すると辛い
順番に解説します。
1. 勉強が必要
自分の好きなように書く雑記ブログに比べて、特化ブログは専門性が必要です。
特定ジャンルを網羅的に解説するためには、知識があっても追加で勉強が必要になるでしょう。
勉強をして中身の濃い記事をたくさん作ることで、信頼と説得力を得ることができ、競合ブログや企業サイトに負けない記事が完成します。
2. 記事を書く難易度が高い
特化ブログの記事を書く難易度が高い理由は、
- 競合サイトが多いため差別化が必要だから
- ジャンルを絞っているためネタ切れを起こしやすいから
です。
好きなように書く雑記ブログと比べて、特化ブログは検索上位を狙うことが重要なので、競合記事との差別化が必要です。
競合記事との差別化をするために、SEOの勉強やリサーチの時間も用意しなければいけません。
またジャンルを絞っていることからネタ切れを起こしやすく、ネタ探しの時間も必要になります。
初心者ブロガーの場合、ネタ切れによって挫折をしてしまう人も多いです。
以上のことから、雑記ブログよりも特化ブログのほうが記事制作の難易度が上がることは理解しておいたほうが良いでしょう。
3. ジャンル選びに失敗すると辛い
ジャンル選びに失敗すると、最悪の場合、収益はゼロ。努力は水の泡になります。
ジャンル選びの失敗とは、
- 自分が全く興味のないジャンルで書くのが辛い
- 企業サイトが強すぎて勝ち目がない
などのケースです。
特化ブログは1つのジャンルにつき、最低50記事は用意する必要があります。
そのため案件の高さだけに惹かれて、自分が全く興味のないジャンルに手を出してしまうと、モチベーションが維持できず挫折してしまいます。
また、専門家が監修した企業サイト以外は上位表示されないYMYLジャンルを選んでしまうと、ほぼ確実に検索流入はなく、収益化は望めません。
YMYLとは健康や医療に関わるジャンルのこと。人の生活に密接に関わるため、Googleが厳しく評価している。
よって特化ブログは、
- 自分の興味がある
- YMYLに引っかからない
- 収益化が望める
の3つが満たされるジャンルを選ぶ必要があります。
ちなみに下記記事では、高単価アフィリエイトジャンルを25個紹介しています。1件10,000円以上の案件もあるため、ぜひジャンル選びに参考にしてください。
雑記ブログと特化ブログはどっちを選ぶべき?
それぞれのブログのメリット・デメリットを知っても、自分がどちらを選べば良いか迷っている人もいるでしょう。
その場合は下記の表を参考にしてください。
とりあえず始めたい | 雑記ブログ |
自分の趣味や関心を発信したい | 雑記ブログ |
読者と交流したい | 雑記ブログ |
ブログで収益化をしたい | 特化ブログ |
専門的な知識がある | 特化ブログ |
端的にいえば、
- 趣味でやりたいなら雑記ブログ
- 稼ぎたいなら特化ブログ
となります。
なお、「特化ブログを運営したいけど、自分が何に特化できるかわからない……」という場合は、とりあえず雑記ブログから始めることをおすすめします。
雑記ブログから特化ブログへの路線変更は可能なので、まずは自分の趣味や関心を中心に発信を始めましょう。
雑記ブログから特化ブログに移行する方法
まずは雑記ブログから始めて、将来的には特化ブログを運営したい場合は、以下の方法を参考してください。
僕はこの方法で、特化すべきジャンルの選定と収益化ができました。
- まずは書きたいことを書く
- 伸びた記事・収益化しやすそうな記事を分析する
- ジャンルを特化していく
順番に解説します。
1. まずは書きたいことを書く
「何で収益化できるか」などを考えず、自分の趣味や興味、関心を中心に書きたいように書きましょう。
僕の場合は、
- 本紹介
- 服紹介
- 映画紹介
などから始めました。
ブログは継続が重要な世界です。
「特化すべきことがない……」とブログを書く手が止まってしまったら元も子もないので、まずは書きたいように書いてください。
目安は20記事〜30記事です。
このときユーザーの悩みを解決する視点があると、なお良いです!
2. 伸びた記事・収益化しやすそうな記事を分析する
20記事〜30記事くらい書いていると、次第に需要のある記事が見えてきます。
PV数や検索順位を参考に、どの記事が読まれているか分析してみましょう。
僕の場合は、
- 服紹介
- NFT
の2つの記事が伸びていることがわかりました。
伸びている記事が複数あって絞りたいときに役立つのが、「収益化しやすそうなのはどちらか」という基準です。
ブログの収益化のメインとなるアフィリエイトは、ジャンルによって報酬単価が異なります。
単価によって収益化の難易度はあまり変わらないので、できるだけ高単価案件の多いジャンルを選びましょう。
高単価案件と低単価案件の例は、以下のとおりです。
高単価案件 | 低単価案件 |
---|---|
・仮想通貨 ・クレジットカード ・ウォーターサーバー ・転職サイト | ・本 ・服 ・ポイントサイト登録 |
アフィリエイトの高単価案件については、下記記事で解説しています。
単価10,000円以上の案件も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
3. ジャンルを特化する
最後は決めたジャンルでの発信強化です。
そのジャンルでユーザーが抱えている悩みを分析し、それに寄り添った形で記事を作っていきます。
ジャンルを特化していくときに役立つのが「ラッコキーワード」です。
ユーザーがどんなキーワードで検索しているかを調べることができます。
たとえば、「NFT」で検索すると、
- NFT とは
- NFT ゲーム
- NFT 始め方
などのキーワードで検索されていることがわかります。
このようにジャンルに関連したキーワードを入れて検索することで、ユーザーのニーズを分析でき、ジャンルを特化していくことが可能です。
なお、ジャンルの特化で役立つのがブログのカテゴリー機能です。カテゴリー分けを適切に行うことで、SEO評価を高めることもできます。
カテゴリー分けについては下記記事で詳しく解説しています。あわせてご覧ください。
また特化ブログの運営していくなら、記事構成案を作成したほうが良いです。
記事構成案とは記事の設計図のことで、「記事は構成案が9割」と言われるほど重要です。
特化ブログで勝ち抜くためには記事構成案は必須となるため、下記記事を参考に構成案作りをしていきましょう。
まとめ:雑記ブログと特化ブログでも継続を意識しよう!
本記事では雑記ブログと特化ブログの特徴を解説しました。
雑記ブログと特化ブログのメリット・デメリットは以下のとおりです。
メリット | デメリット | |
---|---|---|
雑記ブログ | ・続けやすい ・読者のファン化をしやすい ・得意ジャンルを見つけやすい | ・SEOの難易度が高い ・ブランディングが難しい ・収益化が難しい |
特化ブログ | ・SEOで高評価を得やすい ・読者から信頼を得やすい ・収益化しやすい | ・勉強が必要 ・記事を書く難易度が高い ・ジャンル選びに失敗すると辛い |
どちらのブログを選んだとしても、ブログで一番大事なのは「継続」です。
記事を定期的に更新していくことで、読者視点で書く力が磨かれるため、まずは継続を意識しましょう。